ハノイ市で10日開かれたベトナム労働総連盟の2007年総括会議で、昨年全国で発生した労働争議の状況が発表された。それによると、ストライキは全国24の省と市で541件発生、参加者数は延べおよそ35万人だった。ストライキの発生件数が最も多かったのは東南部ビンズオン省の216件、次いで東南部ドンナイ省123件、ホーチミン市110件などとなっている。ストライキのほとんどは自然発生的なもので、法律の規定に従った手続きを経たストライキは少ないという。
会議では、対応が急がれる問題として、従業員向けの住宅確保が挙げられた。ホーチミン市労働連盟によると、多くの労働者は団地に住むことを好まない傾向にあるが、従業員向け住宅の不足が深刻化しているため、低所得者用住宅に加えて団地の整備を進める必要があるとしている。