ホーチミン市警察は18日、同市1区にある投資コンサル会社チエントゥアット社の経理責任者チャン・トゥック・チンという女と同社社長チャン・ビー・クエンという男を詐欺容疑で緊急逮捕した。同警察はまた、3月14日から行方をくらましている同社の事実上のオーナーであるグ・コック・ファイという中国国籍の男についても指名手配して行方を追っている。
警察によると、チエントゥアット社は2006年6月にクエンを含めたベトナム人3人の出資により資本金50億ドン(約3200万円)で設立されたが、実際の運営はチンと逃走中のファイが取り仕切っていたという。同社は投資コンサルティングと貿易仲介業を行う一方で、年利20%以上を保証すると言って客から米ドルの出資を募っていた。しかし実際は客の大半が配当を満足に受け取っていなかった。
同社は客の信用を得るため、カナダの有名コンサルティング会社の子会社だと虚偽の宣伝を行い、これまでに145人から130万米ドル(約1億3000万円)以上をだまし取っていた。また、事件発覚を恐れたファイが逃走した後も、チンが客から現金を集めていたことも分かっている。