司法省のディン・チュン・トゥン司法次官は2月24日に開かれた「ガス充てん業界の法律違反の実態」と題されたセミナーで、ガス充てんに関する数量のごまかしや不正行為が巧妙かつ複雑になっているとの見解を示した。
科学技術省の報告によると、調査したガス充てん・販売施設の64.28%が数量のごまかしを行なっており、本来の量より実際は平均3%少ないという。国内で年間100万トンのガスが消費されていることからすると、およそ3万トンがごまかされている計算になる。
こうした不正行為は、商標を持たない企業や個人がガスを輸入して充てんしている場合が多い。数量のごまかしだけではなく、有名商標のボンベに勝手に充てんするなどの偽装工作も横行している。そのためボンベの事故も多く発生しており、昨年は全国で2000件の爆発事故が起き6人が死亡している。