ハノイ市ドンアイン郡のバンチー・ゴルフ場の年会費が2~4倍に引き上げられたことを巡って、会員側とゴルフ場側が対立している。9日付VNエクスプレスが報じた。
クラブ会員代表のグエン・ティ・トゥー・ハー代表によると、昨年の年会費は正会員が1080米ドル(約8万7500円)、準会員(正会員の配偶者)が540米ドル(約4万3700円)だったが、今年から正会員と準会員の年会費が同額の2244米ドル(約18万1700円)に引き上げられたという。他のゴルフ場の年会費は800~1800米ドル(約6万5000~14万5600円)で、これに比べても高すぎると主張している。
一方同ゴルフ場の支配人キム・ジョン・キ氏は、値上げの理由として、▽正会員が268人と少なく今年の会費をまだ支払っていない会員が50人いること、▽国際環境規格「ISO1400」を国内のゴルフ場で初めて取得したこと、▽年会費には特別消費税と付加価値税が含まれており実質的には1700米ドル(約13万7700円)に過ぎないこと、▽2006年から年会費が据え置かれており毎年15%値上げしたのとほぼ同等であること、▽クラブハウスや地下駐車場の整備に投資したこと――などを挙げている。
しかしクラブ会員側はこの説明に納得しておらず、裁判で争うことも辞さない構えだ。同ゴルフ場の会員権価格は当初2万5000米ドル(約200万円)だったが、今では13万2000米ドル(約1070万円)になっている。