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サイゴン商業総公社(サトラ=Satra)はこのほど、ホーチミン市1区グエンフエ通りのサイゴンタックストレードセンター(Thuong Xa TAX)の文化遺産保存案の作成を完了した。
同案によると、保存するのは、建物内部では主にロビーにあるもので、モザイクタイルをはじめとして、2階に上がる階段、階段の銅製の装飾手すり、銅製の雄鶏と地球など。建物外部は、新たに建て替える建物の設計に合わせて一部を残す。
設計コンサルティング業者として米ゲンスラー社(Gensler)及び地場企業のB+H・ベトナム建築社(B+H Vietnam)が選出され、同2社が主な設計を担当する。また、コンサルティング担当として米ソーントン・トマセッティ社(Thornton Tomasetti)、英国のWSP社なども挙げられている。
サトラは関連当局の意見聴取を行うべく、同市建築計画局や文化スポーツ局、建設局、計画投資局、資源環境局、交通運輸局などに同案を提出した。意見聴取後、同市人民委員会に上程する。
サイゴンタックストレードセンターは、フランス植民地時代の1880年に着工した建物をもとに「グラン・マガザン・シャルネ(Grands Magasins Charner=GMC)」の名で1922年に着工し1924年11月に完成。1960年代にサイゴンタックストレードセンターとして生まれ変わった。「国営百貨店」の通称で親しまれ、100年以上もの長い間ホーチミン市を見守り続けていたが、2014年9月25日に営業活動を停止した。
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