ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

指名手配の強盗犯、21年の逃亡の末に逮捕―母の納骨きっかけ

2016/10/24 15:00 JST配信
(C) C.T.V, Thanh Nien, 逮捕時のウエン(左)、指名手配写真(右)
(C) C.T.V, Thanh Nien, 逮捕時のウエン(左)、指名手配写真(右)

 ホーチミン市警察犯罪追跡課(PC52)は19日、1995年に起きた強盗事件で指名手配されていたチャン・トー・ウエン容疑者(男・43歳、ゴーバップ区在住)を逮捕したことを明らかにした。

 ウエン容疑者は事件当時、ホーチミン市1区のカラオケ店に勤める女性店員2人と顔見知りで、彼女たちの生活スタイルや身に着けていた資産を把握しており、4人の共犯者と彼女たちから金品の強奪を企てた。

 1995年3月9日21時30分頃、ウエン容疑者と共犯者らは、女性店員2人が住む家のあるビンタイン区ディンティエンホアン通りの路地で待ち伏せをした。23時に女性店員2人と外国人男性がバイクに3人乗りで帰宅したところを刃物で脅し、彼女たちが乗っていたバイクと身に着けていたネックレス2本、現金20USDと20万VNDが入ったバッグ1つを奪い逃走した。

 事件後4人の共犯者は逮捕されたが、ウエン容疑者はトゥアンと名乗り、恋人の実家がある北中部地方トゥアティエン・フエ省に潜伏していた。この間、同容疑者は実家の家族との連絡を絶ち、北部や中部で建設作業員をしながら結婚し子供をもうけた。2004年に妻子とホーチミン市に移り住み、2006年から2007年の間に12区へ戸籍を移すと共に、名前をチャン・トゥー・ウエンに改名。その後、2010年にウエン容疑者の実両親と2人の妹は米国へ移住、同容疑者は妻と離婚した。

 2016年半ば、PC52はウエン容疑者の母親が帰国し、ホーチミン市内の病院で病気の治療をしていたが亡くなったため、同容疑者が母親の遺骨をゴーバップ区クアンチュン通りの寺に納骨しに現れたとの情報を得て、今回の逮捕に至った。逃亡期間中、ウエン容疑者が家族を訪ねるのはごく稀で、風貌も大きく変わっていたため逮捕に至るまで捜査は難航を極めていた。

[Dam Huy, 01:11 19/10/2016, Thanh Nien, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
FPTとハノイ医大、街区・村の診療所にAED設置 国内初の取り組み (13:15)

 公共の場に自動体外式除細動器(AED)を設置するベトナム初の取り組みが始まった。心停止後の初動対応力を高め、救命率を向上させることが目的だ。ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](

ベトナムのインターネット通信速度、初の世界トップ10入り (6:50)

 インターネット接続の性能を評価するウェブサイト「スピードテスト(Speedtest)」を運営する米国のオークラ(Ookla)社の2025年8月報告によると、ベトナムの固定回線インターネットの平均速度は261.8Mbpsとなり、...

ベトジェットエア、初のボーイング機を受領 (6:25)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、米ボーイング社(Boeing)との間で締結した総額320億USD(約4兆7000億円)規模の200機の発注の一環として、初号機とな

「我が家」を夢見る18歳の少女 (21日)

 南部メコンデルタ地方ドンタップ省に住むファン・ゴ・ジエム・フオンさん(女性・18歳)には「我が家」がない。フオンさん一家は「自宅」を持ったことがなく、フオンさんはこの18年間、母方の祖父母や叔母の家な...

電子マネー「MoMo」、チャブ・ライフと提携で健康保険事業参入 (5:38)

 ベトナムの決済アプリ大手「モモ(MoMo)」は、世界的保険グループであるチャブグループ(Chubb Group)傘下のチャブ・ライフ・ベトナム(Chubb Life Vietnam)との提携を発表し、健康保険商品「モモケア(MoMoCare)」...

ホーチミン:マイチート通りに市内初の自転車専用レーン設置へ (5:03)

 ホーチミン市当局は10月、ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに全長約5.8kmの自転車専用レーンの建設を開始する予定だ。投資総額は140億VND(約7800万円)余りとなっている。 ...

KDDI、VNPTとデジタルサービス推進で協業 (4:53)

 KDDI株式会社(東京都港区)は11日、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)との間で、ベトナムにおけるデジタルサービスの推進を目的とした戦略的パートナーシップを締結...

多摩川電子ベトナム、フンイエン省の新工場が間もなく完成 (4:12)

 株式会社多摩川ホールディングス(東京都港区)の孫会社である多摩川電子ベトナム(TAMAGAWA ELECTRONICS VIETNAM)は、移転用地として取得した用地で新工場の建設工事を進めており、9月末に新工場が完成し、10月29...

中尾製作所、ハノイにベトナム現地法人を設立 (3:36)

 家具・建築用金物製造販売を手掛ける株式会社中尾製作所(三重県津市)は4日、東南アジア地域における販売体制の強化を目的として、ベトナム現地法人をハノイ市に設立した。  ベトナム現地法人「中尾ベトナム...

ベトナム家具・建設展示会、ホーチミンで10月1日から開催 (2:56)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、10月1日(水)から4日(土)まで、「第2回ベトナム家具・建設...

ベトナム主要指導者、政治局決定で「四柱」から「五柱」に (22日)

 ベトナム共産党政治局は、政治システムにおける職位・職務区分を改定する決定第368号-QD/TWを公布した。同決定は9月8日から発効した。  同決定によると、中央から基層レベルまでの職位・職務区分は以下の4...

ビンF、26年に電動バイク150万台販売へ 市場シェア50%目指す (22日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、2026年における電動バイクの販売目標を150万台に設定

マン国会議長、マレーシア下院議長と会談 貿易額180億USD目指す (22日)

 マレーシアを公式訪問したチャン・タイン・マン国会議長は同国の首都クアラルンプールで19日にジョハリ・アブドゥル下院議長と会談し、2024年11月に構築した両国間の包括的・戦略的パートナーシップを推進する...

電動バイクのダットバイク、シリーズBで2200万USD調達 (22日)

 電動バイクの生産・販売を手掛ける地場スタートアップのダットバイク(Dat Bike)は18日、シリーズBラウンドで2200万USD(約32億6000万円)の出資を獲得した。同社がこれまでに獲得した出資総額は4700万USD(約70億...

消防設備製造の韓国系Sテックビナが好調、ベトナムで8割のシェア (22日)

 消防関連設備を製造する韓国系のSテックビナ(S-TEC VINA)が、成長を遂げている。同社によると、ベトナムのガス系消火設備市場におけるSテックビナのシェアは約80%に上るという。  Sテックビナは、韓国の警...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved