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トゥアンティン有限会社(Thuan Thien)が所有する貨物船「ベトティン1号(Viet Tin 01)」は、停泊先のマレーシア・ジョホール州の沖合で3月から4か月もの間、燃料がないため身動きが取れない状態が続いている。
この貨物船には乗組員12人が乗り込んでいる。乗組員らによると、トゥアンティン社からは既に数か月分の給与が支払われておらず、水や食糧、燃料費も送られてこないという。
この状況に耐え切れなくなった乗組員らは、船を放置しベトナムに帰国しようとしているが、所持金がなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策でマレーシアへの入国も制限されているため、海上で立ち往生している。
窮地に追い込まれた乗組員らは、船体に「食糧がなく給料もない。助けて下さい。(HELP US. NO FOOD. NO SALARY)」とメッセージを書き、助けを求めている。
これがマレーシア国家船員連盟(NUSPM)の目に留まり、マレーシア当局の立会いのもと、6月23日に乗組員らに食糧が贈呈された。NUSPMは、「船には燃料がなく、電気もない状態。他の船との衝突も起こり得るため、乗組員らは危機に晒されている」と話した。
ベトナム外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官は16日に開かれた定例記者会見で、「外務省は在マレーシア・ベトナム大使館に事実を確認し、必要に応じて国民の保護を行うよう対応を指示した」とコメントした。