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ホーチミン市人民委員会はこのほど、同市1区ベンゲー街区のグエンズー(Nguyen Du)通り33番地とチューマインチン(Chu Manh Trinh)通り34~36番地および42番地の土地計約6300m2を回収する決定を出した。政府査察部が2021年1月に出した結論に沿って実施したもの。
これらの土地は同市人民委員会が2015年に、ホテル・オフィス・ショッピングセンターの建設用地として国営南部食糧総公社(ビナフード2)に引き渡した公共用地。その後ビナフード2は、ベトハン貿易広告建設不動産社と提携し、ベトハンサイゴン貿易建設サービス社を設立した後、資金を引き揚げたため、土地は民間企業が所有することになった。その当時、土地の評価額は7300億VND(約44億2000万円)とされたが、査察部は2015年当時の土地使用料を1兆9790億VND(約120億円)と算定していた。
査察部によると、ビナフード2は建設プロジェクトの実施過程で、首相の指示に意図的に4回違反した。具体的には、◇公共用地の再編に関する2007年首相決定第9号(09/2007/QD-TTg)に従わず、土地の処理案を作成せずにベトハン社と独断で提携したこと、◇管理当局の指示の通りにベトハンサイゴン社からの資金引き揚げ案を作成しなかったことなど。
同市人民委員会の決定によると、ベトハンサイゴン社は回収された土地を同市土地発展センターに引き渡し、必要な財政的義務を果たさなければならない。