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ホーチミン市保健局は改正診療法草案について、ベトナムで診療を行う外国人医師に対して診療許可証を取得し、患者を診察する際に流暢なベトナム語で話すことを義務付ける条項を盛り込むことを提案した。
市保健局はさらに、再犯、特に倫理的慣行に関連する行為を繰り返した場合、診療許可証(個人)、営業許可証(法人)を永久に取り消す形で厳格に処分できるよう、法を整備することを提案した。
提案の背景には、同市で中国系をはじめとする多くの外資系診療所が違反を繰り返していることがある。
市保健局には多くの患者から市内の中国系診療所について苦情が寄せられている。これらの診療所は患者からお金を奪い取るために、患者が危険な病気に罹患したと嘘をついて手術などの治療を勧め、多額の診療費を徴収していたという。
違反を繰り返している診療所として、◇ホンクオン(Hong Cuong)総合クリニック(10区)、◇ナムベト(Nam Viet)総合クリニック(同)、◇カンタイ(Khang Thai)総合クリニック(同)、◇ホンフォン(Hong Phong)総合クリニック(5区)などが挙げられ、中華街のチョロン地区の中国系診療所がその大半となっている。
中でも、10区のホンクオン総合クリニックは2020年と2022年に、◇自己利益のために患者に診療サービスを利用させたこと、◇カルテの恣意的な訂正、◇広告違反などで複数回にわたり罰金を科されている。