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南中部沿岸地方ダナン市ソンチャー区に住むチン・ゴック・フイ・トアンさん(男性・32歳)は、バイクのマフラーや折り畳み椅子のパイプ、水道管などの廃物を楽器に変身させて、演奏を楽しんでいる。
トアンさんが初めて自分で楽器を作ったのは12年前で、建築を学ぶ大学生の時だった。パパイヤの茎に穴をあけて笛を作った。それから身近な物で楽器を作る事ばかりを考えるようになった。「中空で長さのある管状の物であれば、楽器にできる」と話す。
今までに作った楽器の中で一番のお気に入りは、バイクのマフラーで作った「サクソポー(saxopo)」だという。マフラーを意味するベトナム語「ポー(po)」とサクソフォンを組み合わせた造語だ。納得できる音が出るまで、3年間を費やした。
トアンさんはこれまでに20種類近くの楽器を、廃物を利用して製作した。彼の演奏を見て楽器の購入を希望する人もいるが、それを断り特許の登録もしていない。「音楽が好きで、演奏して人々に喜んでもらうためにこうしている。商売にするつもりはない」と話した。