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- フエ国会議長が辞任、中央委が承認
- 党員規定違反が理由も具体的説明は無し
- 先月は国家主席が解任されたばかり
ベトナム共産党中央執行委員会は26日に臨時会議を開き、本人からの希望を受けて、ブオン・ディン・フエ氏の政治局員・党中央執行委員・国会議長としての職を解任することを決定した。
中央執行委員会は解任の理由について、フエ氏が国の重要な指導者であることを強調しつつ、同氏が党員に対する禁止事項の規定に違反して、国の幹部・党員として国民の模範となる責務を果たさなかったと説明し、党と国家、国会議長としての尊厳を損なった責任は問われるべきとした。
同氏も自らの違反を認識しており、辞意を表明した。国会議長は国会が任命する役職のため、同氏は今後、国会によって解任される流れとなる。
フエ氏は1957年生まれの67歳。北中部地方ゲアン省の出身で、経済学博士号(旧チェコ・スロバキアのブラチスラバ経済大学)を有する。経歴について、ハノイ財務会計大学講師、同大学会計学部長、同大学副学長、国家会計監査副委員長、国家会計監査委員長、財政相、中央経済委員長、副首相、ハノイ市共産党委員会書記を歴任し、2021年3月に国会議長に就任した。
中央執行委員会はこれに先立つ3月にも臨時会議を開き、ボー・バン・トゥオン氏の政治局員・党中央執行委員・国家主席・国防安全保障評議会議長としての職を解任することを決定。同氏は2023年3月、新型コロナを背景とする一連の違反事件で政治的責任を問われて解任となったグエン・スアン・フック元国家主席の後任として同ポストに就任したが、わずか1年で解任された。
今回、フエ国会議長が解任されたことで、「四柱」と呼ばれる国の最高指導者(序列順で、◇共産党書記長、◇国家主席、◇首相、◇国会議長)の3人(国家主席2人、国会議長1人)が、短期間で相次ぎ解任されるという異例の事態となっている。