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ベトナム女性の日~ベトナムの10月20日~

2015/10/16 JST配信
ベトナムはお休みとなる祝祭日が少ないですが、共産党などが定めた記念日が数多くあり、なかでも女性の日は年に2回もあります。一つは 3月8日の「国際婦人デー(Ngày Quốc tế Phụ nữ、ガイ クオックテー フーヌー)」 で、日本人にはあまり馴染みがありませんが、現旧社会主義国を中心に世界では良く知られる記念日です。もう一つは10月20日の女性の日で、3月8日と区別するために「ベトナム女性の日(Ngày Phụ nữ Việt Nam、ガイ フーヌー ヴィエットナム)」と呼んでいます。

(C) NgBK

「ベトナム女性の日」は南部の人にとってあまり馴染みがない?


2つの女性の日のどちらも男性が妻、恋人、母親など身近な女性にちょっとしたプレゼントをして、日ごろの感謝の気持ちを表す日となっていますが、「ベトナム女性の日」は共産党が定めた記念日。当初は単なる党の記念日で、ドイモイ政策が本格化した1990年頃から「女性に感謝する日」として北部の人たちに広まっていったようです。一方、北部に統一された歴史を持つ南部では依然として党の記念日に過ぎず、つい最近までこの日を知らない人も多い状況でしたが、女性に感謝の気持ちを表す(あるいは女性がプレゼントをおねだりできる)良い機会ということもあり、最近は南部でも徐々に一般化してきているようです。

ベトナム女性の日の由来


この日が「ベトナム女性の日」となったのは、ホー・チ・ミン氏がベトナム共産党を設立した 1930年の10月20日に「ベトナム反帝婦人会」(現在のベトナム婦人連合会)が発足したことに由来 します。

そのため、3月8日の「国際婦人デー」よりも、10月20日の「ベトナム女性の日」のほうが真面目に女性について考え、女性を尊重する日になっており、女性問題に関して討議する会議、女性の表彰などが盛んに開催されています。

女性の日に男性は何をする?


女性の日には男性が妻、恋人、母親など身近な女性にちょっとしたプレゼントをするのが一般的な慣わしです(但し、南部の人は何もしないという人のほうがまだまだ多いかもしれません)。

プレゼントの定番は花、中でもバラの花で、この日が近づくとバラの価格が倍以上に跳ね上がります。そのほか、シャンプーや洗顔フォーム、お菓子などあまりお金のかからないプレゼントが一般的ですが、最近は奮発して高額のプレゼントをする人も中にはいるようです。宝飾店や衣料品店などでも盛んに「女性の日」セールを行うようになりました。一方、プレゼントではなく、家事をやって妻や母親を休ませ、感謝を態度で表すという人もいます。


(C) NgBK 学生たちはにわか花売りになって小銭を稼ぐ

職場では男性職員がお金を出し合って女性職員にお菓子などを配ったり、ランチをご馳走したり、皆で娯楽イベントや女性コンテストを開催するところもあります。更には、会社が女性だけに小額のボーナスを支給するケースも。大部分のベトナム男性は女性をこのように特別扱いすることに抵抗はないようですが、上司のポケットマネーならともかく、会社が女性従業員にだけ金品を支給するとなると、男性従業員から不満の声が挙がることもあるようです。

学校では、女性の先生にプレゼントや心づけを渡すのが慣わし。地域や学校によってどの程度の贈り物をするかが変わってきますので、周りから情報を収集して準備するのが無難でしょう。
 

ベトナムにはもう一つ「女性の日」があった!?


「ベトナム女性の日」も「国際婦人デー」も、共に共産党が公認する記念日となっていますが、では南北が統一する1975年以前の南部では女性の日はなかったのでしょうか? 実は、ベトナムには もう一つ女性の日があった んです。

南ベトナムでは、 ハイ バー チュン(Hai bà Trưng、2人のチュンという女性)の命日とされている旧暦2月6日が「ベトナム女性の日」になっていました。

時は1世紀、中国が後漢と呼ばれていた時代、中国支配下の南越地域(現在の中国南部からベトナム北部)の有力者であったTrưng(徴)姉妹が大反乱を起こし、姉は自らを「王」と称しました。僅か3年ではありましたが中国支配から脱した功績は現在高く評価され、ベトナムの歴史上最も有名で最もパワフルな女性として、彼女たちハイバーチュンの命日を女性の日にしたようです。

しかし、南ベトナム政府の崩壊により、この女性の日はなくなってしまいました。女性の日がたくさんあるほうが何かとお得な女性にとっては、ちょっと残念ですね。但し、旧暦2月6日が新暦3月8日に近いため、現在は国際婦人デーの機会に、ハイバーチュンの功績を称えています。

なお、ハイバーチュンの名前は、ハノイ市最大の区の名称に採用されているほか、ホーチミン市をはじめ各地方の主要道路に冠されています。


(C) VIETJO Life

とにもかくにも、ベトナム人の妻や恋人がいる男性諸君、2つの「女性の日」を忘れると、とんでもないことになるかもしれません。十分ご注意を。

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