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パッションフルーツ / Chanh dây

2015/07/24 JST配信
|[日] パッションフルーツ、クダモノトケイソウ(果物時計草)
[越] Chanh dây(チャインザイ / チャインヤイ)、Chanh leo(チャインレオ)
[英] Passion fruit

[学] Passiflora edulis (トケイソウ科)

[原産] 南米亜熱帯地域

[サイズ] 縦直径8cm前後の卵形|

パッションは「情熱」じゃなかった


パッションフルーツの「パッション」は「情熱」という意味ではなく、ラテン語を語源とする 「キリストの受難」 という意味。和名が「トケイソウ」となっているのは、花の雄しべと雌しべの形が十文字に交差している様を時計に見立てたため。欧米ではこれを「十字架」として、パッションフルーツと名づけたのです。熱帯の植物ですが、ある程度の寒さにも堪えられるため、日本でも温暖な地域だけでなく寒い地域でもハウス栽培されています。

パッションフルーツには、熟すと皮が黄色くなるものと紫色になるものがあるようですが、 ベトナムで出回っているのは紫になる品種 です。半分に割ると、空洞になった部分にジューシーなオレンジ色の果肉と黒い種が詰まっています。種は食べられ、そのまま飲み込んでも、ぱりぱり噛んでも大丈夫です。

パッションフルーツは「野菜」扱い


ベトナム語では Chanh dây(チャインザイ / チャインヤイ)、Chanh leo(チャインレオ) と呼ばれているのですが、「Chanh」はベトナム語で ライム のこと。ライムとは全く種類が違うのになぜこう呼ばれているのか理由ははっきりしませんが、おそらくライムと同じようにすっぱく、そのまま果肉をたべるのではなくジュースとして口にする果物、というくくりでそう呼ばれたのではないでしょうか。ベトナムの市場ではライムは果物屋ではなく八百屋にあるのですが、 パッションフルーツも八百屋にあります。

「dây」は「紐(ひも)」、「leo」には「登る」という意味があり、どちらも木のツルがするすると伸びる様子から付いたもの。食べ残した種からの栽培が比較的簡単で、ツルがたくさん伸びて日陰になるので、田舎では庭先にパッションフルーツ棚をこしらえている家が結構あります。


(C) NgBK

実の最盛期は、日本でいう夏の時期ではあるのですが、年中収穫できるため、一年中購入することができます。果物そのものを食べるフルーツではないので、特に珍重されたりすることもなく、特産地も特にないようですが、南中部高原地方の ダクノン省 で栽培が盛んなようです。

老化防止や免疫力向上に効果的、二日酔い予防にも!


パッションフルーツに含まれる栄養素の中で最も目を引くのは、抗酸化ビタミンのβカロテン(カロチン)が豊富に含まれていること。100gあたり1100μgと、果物類ではトップクラスの含有量です。βカロテンには、 抗酸化作用により老化の原因となる活性酸素の発生を抑えたり、免疫活性化、発がん抑制などの作用 があります。

また、他の果物に比べてナイアシンと葉酸が多いのも特徴です。ナイアシンには循環系、消化系、神経系の働きを促進する効果があります。二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する作用もあるので、 二日酔い予防 にお酒と共にパッションフルーツジュースを飲むのも良いでしょう。葉酸は 胎児の正常な発育を助ける 働きがあることが知られていますが、 貧血を防いだり、動脈硬化を招く悪玉アミノ酸が増えるのを防ぐ作用や、認知症予防効果 があるといわれています。

ベトナムではジュースにして飲む


日本や欧米では、実を半分にしてスプーンですくってそのまま食べるということも多いようですが、ベトナムではそのまま食べることは滅多になく、通常はジュースにします。


(C) NgBK

一番簡単なのは、果肉を種ごと取り出してグラスに入れ、果肉と同量程度の水と砂糖を足してよくかき混ぜ、氷を入れて、種ごと飲む方法。果肉や種が気になる場合は、果肉、水、砂糖を一緒にミキサーにかけて、茶漉しなどで漉しながらグラスに入れると良いでしょう。ミキサーが面倒な場合は、果肉を清潔なガーゼなどに入れて絞れば簡単です。砂糖を加えた濃い果汁はカキ氷のシロップ代わりにも使えますよ。

そのほか、ベトナムではお料理のソースにパッションフルーツを使うことがあります。

選び方と保管方法


パッションフルーツは、熟してくると果実の皮に皺が寄ってきます。ベトナムではよくびっくりするぐらいしわっしわのものが売られていますが、あれは熟しているだけで腐っているわけではありません。皮がツルツルの状態でも食べられますが酸味が強く、熟してくると酸味が徐々に抜けていきますので、お好みで食べごろを選んでください。


(C) NgBK

選ぶ時は実を一つ一つ持ち上げてみます。 ずっしりと重いものは果肉がしっかり詰まっています が、軽いものは中身がスカスカです。皮に皺がよっているもののほうが皮の重さが軽くなりますので、 量り売りするベトナムでは熟した実のほうがお得 ということになります。なるべく良い香りがするものを選びましょう。

冷蔵庫で保管する場合はビニール袋に入れて野菜室へ。実を追熟したい場合は常温で保管し、皮の表面に皺が寄ってきてから冷蔵庫に入れます。

|【ポイント】酸っぱいのが好きな人は皮がツルツルのものを、酸っぱいのが苦手な人は皺の寄ったものを。ずっしり重たいものを選びましょう。|

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