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ベトナムを代表する麺料理フォー。米粉から作られた麺で、朝食として食べられるのが一般的です。でも、朝から外に食べに行くのは面倒だから家で手軽に食べたい、という人向けに様々な種類のインスタントフォーが販売されています。以前はフライ麺が主流でしたが、現在は乾麺タイプが主流になっており、味がかなり良くなりました。今回は多くのベトナム人にとって馴染みのあるインスタントフォー3つをご紹介します!
© NgBK フォーボー(左)とフォーガー(右)
フォーは大きく分けて、牛骨などから取った出汁をベースにしたスープに麺を入れ、牛肉を載せて食べるフォーボー(Phở bò、bò=牛)と、鶏がらベースのスープに麺を入れ、鶏肉を載せて食べるフォーガー(Phở gà、gà=鶏)の2種類がありますが、それ以外の具もあるんですよ!
具がお薦め! Vifon「Hoàng Gia」のフォーガー
インスタントの領域を超えている!と思わせるのが、VIFON(ビフォン)の「Hoàng Gia(ホアンザー、皇家)」シリーズ。「皇家」と名づけるぐらいですので、他のブランドとは違った高級感を狙っています。
「Hoàng Gia」シリーズの具は、なんとレトルトパックに入っています。そのため、価格はかなり高めで、通常のインスタントフォーの2倍程度の価格になっています。
© VIETJO Life
こちらが中身。面はお湯ですぐ戻る乾麺。調味料・かやくが4種類に分けて入っているというのも他にはない多さ。そして、レトルトパックからはごろっとした鶏肉が。これらを丼に入れ、熱湯を注いで蓋をして、3分待ちます。
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出来上がりはこちらです! 蒸した麺をそのまま食べるフォーとはちがい、結構歯ごたえがあっておいしいです。家に残っている野菜を入れたり、ライムを搾ればかなり本格的に味わえます。もちろん、フォーボーのほうもなかなかおいしいのでお勧めです。
麺がお薦め! Asia Foods「Gấu Đỏ」のフォーボー

パンダのコックさんのマークが目印、「Gấu Đỏ(ガウドー、赤いクマ)」ブランドのインスタントフォー。キャラクターはパンダなのになんで赤いクマという名前なのかちょっと不思議ですが、これのお薦めはなんといっても麺です!
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麺、かやく、調味料はこんな感じ。丸いのは牛肉を玉状にしたもの、Thịt bò viên(ティットボーヴィエン)。多くのインスタントフォーのお肉は、このような形状で入っています。日本のインスタント麺に入っている小さな肉団子とは違い、かなり弾力があります。
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お湯を注いで3分待ってできあがり。他のインスタントフォーに比べて、麺が格段にもちもちしています。麺を楽しみたい方には、こちらがお薦めです。フォーガーもあります。
スープがお薦め! Acecook「Đệ Nhất」のハマグリのフォー
こちらは、日本のエースコックがベトナムで展開している「Đệ Nhất(デニャット、第一)」ブランドのインスタントフォー。フォーガー、フォーボーだけではありません! 青い袋の「フォーゲウ(Phở Nghêu)」というのがあるんです。Nghêu(ゲウ)は日本のハマグリによく似た貝。貝のダシが出て、とてもおいしいんです。ただ同社のウェブサイトの商品ラインナップではフォーゲウ(Phở Nghêu)が掲載されていませんので、すでに生産終了となっている可能性があります。(在庫が残っている店でのみ購入ができるようです:2025年5月現在)
© VIETJO Life
かやくや調味料がシンプルなので、本当にハマグリの味がするんだろうかと思わせる雰囲気なのですが・・・
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3分待ってできあがったのがこちら。他のインスタントフォーに比べて、明らかに麺の色が薄く、ちょっと白濁しています。スープを飲んでみると、ほの甘くてなんともいえないやさしい味。二日酔いの朝なんかにぴったりです。フォーのイメージを覆す一品。お薦めです!
インスタントフォーは、日本へのお土産としても好評です。かさばりますが値段が安いというのもとても助かりますね。但し日本への肉類持込は制限されていますので、十分ご注意を。
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