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【第6回】世界に1つしかないもの【VIETJO LIFEコラム:伝統工芸職人の光と闇】

2017/12/28 12:31 JST配信

(本記事は、2017年12月27日付け「VIETJO LIFE」で配信されたものです。)

少数民族と行動をいつも共にする時、時には困ることもあります。
それは、少数民族自体が私にとってそれほど珍しいものだと感じなくなることです。
それはごく自然のことで、アラスカの住民にとって、オーロラなんて雨や雪と同様のただの気象現象に過ぎないことと一緒かもしれません。

もちろん、少数民族が作った刺繍作品はとても美しいもので、それ自体を否定するつもりはありません。
それはモネの 積みわら シリーズの絵をず〜っと見ているように、多少の感覚「麻痺」はあるものの、一つ一つの絵が絶妙な色彩の変化で光を捉えていて全体的にすごく調和しています。
その美しさ自体を否定する人はいないでしょう。

それでも私はただの人間ですから、時には欲張りたくもなります。
少数民族の人自身にとって貴重で美しいものとは何かをどうしても探したくなる時です。

今回は、 モン族 に何か新しい商品を作ってくれないかと古巣の CSIP(Center for social initiative program) の依頼で ラオカイ省 に行きました。
これまでもモン族と接触する機会が多く、彼女たちにどういう伝統工芸品があって、それらがどのような生産過程かも知っていましたが、せっかくお声掛けを頂いたので、ディレクターのオアインさんに付いて行きました。

モン族の麻の作り方

彼女たちの麻の作り方を改めて簡単にご紹介します。

▼ステップ1
ヘンプ(hemp=アサ科の大麻草)の茎を乾燥し、一本の長い糸に繋いでいきます。


▼ステップ2
紡いだ糸を鍋で何回も煮込みます。
その時、もともと硬かった茎も柔らかくなり、金色もだんだん落ちていきます。


▼ステップ3
板の上に乗り、足で板を転がしなから、洗った麻を丈夫にしていきます。


▼ステップ4
織機にかけて、完成!


簡単そうに見えますが、実は2~3ヶ月かかるプロセスで、大変力がいる仕事です。
モン族は、全て天然素材、手作業で麻を作っています。
興味がある方は 是非ご連絡ください


本文の続きはこちら → VIETJO LIFE「【第6回】世界に1つしかないもの
コラム「伝統工芸職人の光と闇」の一覧はこちら → 「伝統工芸職人の光と闇

著者紹介
Threads 代表 東山

貧困層女性の自立支援を行っております非営利型社団法人代表の東山です。少数民族の伝統工芸をこよなく愛し、常に「村めぐり」をしております。村民達とさし飲みをしてます。

今回の連載は弊団体の活動とともに、観光だけでは見られない村人の「素」な一面を読者の皆さまにお見せできれば幸いです。


伝統工芸職人の光と闇
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