ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【第3回】日本よりも多いトラブル~外耳炎、皮膚炎編~

2015/09/21 09:45 JST配信

前回のコラム 「ノミ・ダニが媒介する感染症」 に続き、今回は グルーミングサロン テンテン より、 日本とベトナム(ホーチミン)の違い、暑い国ならではのトラブル についてのお話です。

日本とベトナム(ホーチミン)の気候の違い

日本とベトナム(ホーチミン市)で一番大きく違うのは気候です。ホーチミン市は熱帯モンスーン気候で、一年中夏。雨季(5月~11月)と乾季(12月~4月)はあるものの一年を通して日中の気温は30℃前後、平均湿度はおよそ75%となっています。

今(9月)はちょうど雨季にあたり、ほぼ毎日のように雨が降ります。雨が降ると気温が下がり涼しく感じますが、湿度が上昇して蒸し蒸しします。ワンちゃんは全身毛で覆われているわけですから、余計に暑く感じて、全身が蒸れてしまいます。

ワンちゃんのしぐさを見て「耳掃除」を

特に垂れ耳のワンちゃんは、通気性が悪いので耳の中が蒸れ、細菌が繁殖しやすくなります。そして、犬種によっては耳の中に毛が生えていますので(プードル、マルチーズ、ヨーキー等)、耳の中の毛を定期的に抜いてあげたほうが良いです。

毛が伸びた状態だと毛に汚れが付着してしまい、拭いてもなかなか綺麗にはなりません。

耳の中に毛が生えている犬種は、毛を抜いてから耳掃除専用の液を付けて汚れを拭き取ってあげます。耳掃除専用の液は汚れをふやかして浮かせるだけではなく、殺菌効果もあるのでお勧めです。耳の中の皮膚はとても薄いので、乾いた状態の綿棒などでごしごし拭くと、皮膚が?けてしますので注意が必要です。

家庭で耳掃除をする場合に、「どこまで掃除していいかわからない。鼓膜にぶつかりそうで怖い」という声を多く聞きますが、ワンちゃんの耳の中はL字型の構造になっているので、まっすぐ止まる所まで入れても鼓膜には当たらないので、大丈夫です。

耳の汚れが多くなってくると、次のようなしぐさをすることが多いので、耳掃除をする目安にして下さい。

・頭をよく振る

・耳を掻く

・耳が臭う

・耳、耳周辺を触るのを嫌がる

外耳炎になると痒くて掻きむしって傷ができ、そこから化膿して耳が餃子のようにパンパンに腫れあがることもあります。外耳炎の治療は根気よく治療しないと、すぐにまたぶり返して、完治するまで長い時間がかかってしまうので、諦めずにケアして下さい。耳の中の毛を抜くのは自宅では難しいので、グルーミングサロンで抜いてもらうと良いでしょう。

全身に広がる「皮膚炎」に注意

そして、トラブルが起きるのは耳だけではなく、全身に及びます。毛の長い犬種よりも、ダブルコートと言われる長い毛の下にふわふわの毛が生えている犬種(ポメラニアン、ハスキー、秋田犬等)や、皮膚の弱い犬種(キャバリア、フレンチブルドッグ、ラブラドールレトリーバー等)に多く見られます。

自宅でシャンプーしたり雨で濡れたりした後、ドライヤーで乾かさずに自然乾燥させたり、半乾きの状態で放置してしまうケースががありますが、これが 皮膚トラブルを引き起こす最大の原因 になります。ワンちゃん自身の体温と外気温でジメジメした状態からじわじわと乾いていくと、細菌が繁殖したり、かゆみや湿疹が発生して痒くなり、掻きむしったり舐めたりして皮膚炎を起こしてしまいます。

皮膚炎が悪化していくと 部分的に脱毛 したり、 全身に脱毛が広がって行く ケースもあります。

皮膚炎が全身に広がりひどくなってしまった場合は、バリカンで毛を刈って皮膚の通気性を良くし、薬用シャンプーで週に1回ペースでシャンプーしなくてはいけません。皮膚を優しくマッサージしてあげるようなイメージで薬用シャンプーを擦り込んでいきます。そして、 ドライヤーでしっかり乾かしてあげることが重要 です。

また、当店で利用できる「マイクロバブルバス」という化学薬品を使用しないミクロンの空気の泡のお風呂に入れてあげることで、フケや垢、余分な皮脂などを取り除くことができます。これも皮膚トラブルを改善するのにとても有効です。

食べ物や植物がアレルギーを引き起こすことも

そして最近は、アレルギーを持つワンちゃんが増えてきているので、食べ物やワンちゃんが触れる植物などにも注意が必要です。例えば 観葉植物のアイビーや公園で見かけるチューリップ、ユリ、アジサイなどの植物は中毒症状を引き起こす 植物といわれているので、ワンちゃんが近づかないよう注意しましょう。

また、 南国ならではのフルーツ が美味しくて、ついワンちゃんにも食べさせてあげたくなりますが、 アレルギー反応を起こすものがある というだけでなく、 水分や糖分が多いので下痢の原因にも なりますので、与えすぎには注意が必要です。

皮膚炎の症状・治療などや、アレルギーを引き起こす可能性が高い食べ物についてのお話は、次回 佐々木動物病院 の獣医師より詳しく説明します。是非、ご覧下さい。

著者紹介
佐々木動物病院・Grooming Salon Ten Ten
ホーチミン市7区にある佐々木動物病院の獣医師とグルーミングサロンTen Tenスタッフが共同で執筆するコラム。rn同じ建物内に、1階は「佐々木動物病院」、2階は「グルーミングサロンTen Ten」があり、ペットの総合サービスを受けられる。rn本コラムでは、ベトナムでのペット事情についてご案内していく。
ペット@ベトナム
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム映画「あなたならどうする? 人生を決める百万ドルのキ.. (29日)

 「ミス・コメディ」とも称される女優・映画プロデューサーのトゥー・チャン(Thu Trang)が監督・プロデュースを務めたベトナム映画「あなたならどうする? 人生を決める百万ドルのキス(原題:Nu Hon Bac Ty、英...

ベトナム航空、冬の人気デスティネーションランキング発表 (29日)

 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、日本発の12月出発分の発券データ(2025年11月5日時点)をもとに、冬休みシーズンの人気デスティネーションランキングを発表した。

世界で最もクールなストリート、ビンカイン通り10位 立花通り2位 (29日)

 英国タイムアウト誌(Time Out)はこのほど、2025年版「世界で最もクールなストリートトップ31(The 31 coolest streets in the world in 2025)」を発表した。同ランキ

ホーチミンの市場とともに生きる:バンコー市場 (23日)

 ホーチミン市のめまぐるしく変わりゆく街並みの中で、バンコー市場(cho Ban Co)は、記憶の断片のようにひっそりと存在している。商人たちは日々、市場で商売を続けている。まるで、1束の野菜が、1kgの玉ネギが...

政府、私募社債発行に関する規制を厳格化 書類偽造は最大890万円 (28日)

 政府は、私募社債発行や第三者割当株式発行の管理を強化するため、政令第306号/2025を公布した。同政令は、政令第156号/2020と政令第158号/2020の一部を改正・補足するもので、第三者割当株式発行、私募社債発...

ベトジェットエア、コンダオ線の運航再開 中国製航空機を再導入 (28日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は12月3日、ハノイ市ノイバイ国際空港およびホーチミン市タンソンニャット国際空港と、ホーチミン市(旧バリア・ブンタ

24年の音楽著作権徴収額、+12.7%増の1400万EUR 世界47位 (28日)

 ベトナム音楽著作権保護センター(VCPMC)は25日、2024年のベトナムの音楽著作権料徴収額は前年比+12.7%増の1400万EUR(約25億4000万円)で世界47位、デジタル著作権料徴収額は同+15.7%増の1200万EUR(約21億7000...

ホーチミン:放置荷物から発見の腐乱死体、身元は20代韓国人男性 (28日)

 韓国の聯合ニュースは、ホーチミン市にある高層マンションのロビー付近に放置された荷物から男性の腐乱死体が見つかった事件の続報として、遺体が韓国人男性のものと判明したと報じた。  ベトナム外務省の...

ハノイ:公示地価を更新、1平米最高415万円 (28日)

 ハノイ市人民評議会は26日、2026年1月1日から適用される市内各地の公示地価を承認する決議を採択した。  新たな公示地価表では、価格基準区域を従来の区・郡(2025年7月1日廃止)単位ではなく、全市を17区域...

ホーチミン:新春フラワーロード2026、2月15日から開催 (28日)

 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)の名物となっているサイゴン街区(旧1区)歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りの「フラワーロード」を、2026年2月15日(日)から22日(日)にかけて開催すると発表した。今...

家族3人毒殺の女に死刑判決、1年足らずで次々不審死 (28日)

 東南部地方ドンナイ省人民裁判所は27日、シアン化物を盛って複数人の家族を殺害したグエン・ティ・ホン・ビック被告(女・39歳)に死刑判決を下した。  ビック被告は、殺人罪と有毒物質の違法所持・輸送・使...

年初11か月の自然災害被害、死者・行方不明者409人 (28日)

 ベトナムでは2025年初めから現在までに、自然災害が頻発しており、様々な要因も重なって被害が拡大中だ。11月末の現時点で自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済的な被害額は85兆VND(約5060億円)...

ブラザー工業、ベトナムに産業機器事業のサービスサポート拠点新設 (28日)

 プリンターや家庭用・工業用ミシンなどの製造を手掛けるブラザー工業株式会社(愛知県名古屋市)は1日、自社の産業機器事業においてベトナムで初となるマーケティングおよび代理店のサービスサポートを担う事務所...

SAAF、地盤調査のベトナム子会社を売却へ 事業見直しで (28日)

 SAAFホールディングス株式会社(東京都江東区)は、同社グループ全体の事業ポートフォリオの見直しに伴い、日本国内のコア事業へのさらなる成長の実現に向けて、ベトナム事業を見直し、連結子会社を閉鎖する。 ...

福井大学、電力大学との学術交流協定を更新 原子力人材育成など (28日)

 福井大学(福井県福井市)はハノイ市の電力大学(EPU)と2014年に大学間協定を締結し、学生や研究者の交流を深めてきた。両大学はさらなる交流の強化を図るべく、11月10日に同協定を更新し、福井大学文京キャンパス...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved