ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

「ベトナムの一番の魅力は『人』」義田尚子さん/日本語教師

2016/07/11 09:03 JST配信

ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。今回は、ハノイ市で日本語教師をしている 義田尚子(よしだ なおこ)さん(23歳) にインタビューしました。

一見大人しそうな彼女ですが、勇気を振り絞って日本からベトナムに渡ってきたといいます。日本語教師の仕事の魅力やベトナムでの生活ぶりについて話していただきました。

問い合わせだけのつもりが採用、勇気を出してベトナムへ

―― まずは、自己紹介をお願いします!

義田: 義田尚子です。現在23歳です。

―― 現在どのようなお仕事されているのですか?

義田: ベトナム人に日本語を教えています。日本語の文法についてはベトナム人の先生が直接教えているので、私が担当しているのは日本語会話です。日々スピーキング力が伸びているのを間近で感じられます。最近はパワーポイントを使った授業を考えているところです。作るのが楽しいですよ。

―― どんなベトナム人が授業に参加していますか?

義田: それはもういろんな人がいます。日本へ留学したい人や日系企業で働きたい人もいますし、もちろん日本語が好きだから参加しているという人もいます。

冗談なのか本気なのかわかりませんが、日本人の恋人が欲しいとか、日本人と結婚したいという理由で受講するベトナム人もいます(笑)

―― どうしてベトナムに来ようと思ったのですか?

義田: タイミングですね。 「今しかない!」 って思ったんです。

正直言うと、ベトナムはもとより、アジアに対しても強い興味があったわけではないんです。それよりは、欧米のような先進国にはある種の憧れがありました。でも、「海外で働きたい」という漠然とした思いがあり、インターネットで仕事を探している時に、現在働いているベトナムの会社にヒットしました。

―― どこに魅力を感じたのですか?

義田: 仕事の内容です。 「日本語教育」 だけではなく 「日本留学支援」 に携われることにとても魅力に感じました。とはいっても、働こうと思って連絡したのではなく、応募状況を問い合わせただけだったのですが、いつの間にか引き込まれていました。

  

――元々日本語教師に興味があったのですか?

そうです。大学の専攻は日本語教育で、教師を目指していました。でも、教員採用試験に落ちて、大学卒業後はアルバイト生活を続けていました。でもこのままじゃダメだと強く感じ、勇気を出して日本を出ました。

―― 実際にベトナムに来てみて、イメージは変わりましたか?

義田: そうですね、大きく変わりました。日本にようにはインフラ整備がされていないところはイメージ通りでしたが、ベトナム人は優しいですし、ご飯がとても美味しいので、今は良いイメージばかりです。

特に面白いのが、ベトナム語がわからない私に対して、お構いなしにベトナム語を話し続けるベトナム人がいるということです。でも全然憎めないです!

―― 苦労されていることは何かありますか?

義田: そりゃもうたくさんあります。例えば、ベトナム人が間違った日本語を使っている時に訂正するのがとても難しいんです。学習歴が浅い学生の限られた日本語の中から適切な表現を探し出し、わかりやすく簡単に伝えなければなりませんが、すごく神経を使います。「その動詞をどうしてそこで使ってしまうのだろう」とかいつも思っています。教えるって難しいですね。

ベトナムの一番の魅力は「人」 

―― 将来はどのようなビジョンがありますか?

義田: 人の成長が見える仕事に携わり、海外の人が日本に興味を持ち、日本を好きになってもらえるようにすることです。教えることに対してまだ苦手意識があるので、これからそれをプラスの力に変えるようにしたいです。

―― では最後にベトナムの一番良いところは何ですか?

義田: やっぱり「人」 ですね。私には無いものをたくさん持っています。

例えば、初めての授業の日に、学生達は誰も知り合いがいない状態で来ているにも関わらず、すぐ友達作っちゃうんですよ。私にはなかなか真似できないです(笑)。そういうところとても好きです!

他にも、良く通っていたお店のおばちゃんが、私のために簡単な日本語を覚えようとしていて、とても感動しました。そういう体験していると、 ベトナムの一番の魅力はベトナム人自身 であると感じます。

―― やはり周りの人の温かさがあってこそ、生活が楽しくなりますよね。今日はありがとうございました!

著者紹介
JellyfishHR Co.,Ltd
2013年8月から日系人材紹介会社としてベトナムに進出。現在「ハノイ」「ハイフォン」「ホーチミン」の3拠点にて、日系、非日系問わず人材紹介サービスを提供しており、常に100件を超える日本人向けのベトナム勤務の求人・仕事を保有している。
◆ホームページURL : https://jellyfishhr.jp
ベトナム求人・転職・就職をお考えの方はこちら
Voice ~ベトナム最前線で働く人の声~
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナム、24年のAI企業向け投資額は前年比8倍の8000万USD (13日)

 ベトナムの人工知能(AI)産業が急速に成長している。2024年におけるAI企業への投資額は前年比8倍の8000万USD(約122億円)に大きく跳ね上がった。これは、ベトナムソフトウェア協会(VINASA)が9日に開催した「ベト...

EV配車サインSM、フィリピン企業と提携 初の海外フランチャイズ (13日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM」

ハノイ:ホン川に架かる「チャンフンダオ橋」着工、27年完成予定 (13日)

 ハノイ市人民委員会は9日、ホン川(紅河)に架かる「チャンフンダオ橋」と接続道路の着工式を開催した。  同案件の投資総額は約16兆VND(約920億円)で、橋の全長は870mとなる。橋の起点はチャンフンダオ(Tran ...

503人の戦争烈士と100人超の「ベトナム英雄の母」がいる小さな村 (12日)

 南中部地方ダナン市ディエンバンドン街区(旧クアンナム省ディエンバン町ディエンナムバック街区)カムサー村の人々は、白い砂丘が広がる田舎の風景と、かつての爆撃の焦げた匂いを今も覚えている。戦争を経験し...

ラムドン省とタイニン省の25~30年任期党委書記が決定 (13日)

 ◇南中部地方ラムドン省、◇南部地方タイニン省の2省の共産党委員会書記(2025~2030年任期)が決定した。詳細は以下の通り。 ◇ラムドン省共産党委員会書記:イー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏(再任) +年齢...

東南アジアeスポーツ連盟が設立、初代会長国はベトナム (13日)

 タイの首都バンコクでこのほど、東南アジアeスポーツ連盟(Southeast Asia Esports Federation=SEAEF)が域内11か国の加盟により正式に設立された。東南アジアにおけるeスポーツの振興促進、協力強化、可能性の...

25~26年の昇給率、+7%超でベトナムが東南アジアトップ (13日)

 英コンサルティング会社エーオン(AON)が先般発表したレポートによると、ベトナム企業の2025年の昇給率および2026年の昇給率見通しは、それぞれ+7.7%と+7.1%となっており、東南アジア平均の+5.4%と+5.3%を大...

ベトナム空港社、12月から最新装置導入で靴を脱がずに保安検査 (13日)

 ベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)は、今年末から最新の保安検査装置を導入する予定だ。これにより、乗客は手荷物から電子機器を取り出したり、靴を脱いだり、

フォーチュン「アジアで最も影響力のある女性」、越から4人選出 (13日)

 米経済誌フォーチュン(Fortune)はこのほど、「アジアで最も影響力のある女性(Most Powerful Women Asia)」2025年版を発表した。この中で、ベトナムから4人が選出された。  「アジアで最も影響力のある女性...

VNPT、郵便局に小売スペース併設の「郵便百貨店」を展開 (13日)

 ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)は10日、ハノイ市のカウザイ街区ファムフン通り5番地(5 Pham Hung, phuong Cau Giay)とチャンティエン街区チャンティエン通り66番...

グラブベトナム、ハノイでEV配車サービスを試験運用 (13日)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、ハノイ市で、電気自動車(EV)による新サービス「グラブカーEV(GrabCar EV)」の試験運用を開始した。EVおよびハイブリッド車を導入し、環...

無印良品、ホーチミンの1号店を拡張改装 東南ア最大の旗艦店に (13日)

 株式会社良品計画(東京都文京区)は、2020年11月にオープンしたホーチミン市の1号店「ムジ・パークソン・レタントン(MUJI Parkson Le Thanh Ton)」(35Bis-45 Le Thanh Ton, phuong Sai Gon, TP. Ho Chi Minh)を...

石油・ガスエキスポ、旧ブンタウ市で10月15日から開催 (13日)

 ホーチミン市タムタン街区(旧バリア・ブンタウ省ブンタウ市)のオーロラ・ブンタウ会議センター(Trung tam hoi nghi Aurora Vung Tau)で10月15日(水)から17日(金)まで、「第11回石油・ガスベトナムエキスポ(Oil&...

「ミシュランキー」、ベトナムのホテル13軒が初選出 (11日)

 フランスのミシュラン(Michelin)はこのほど、世界の優れた宿泊施設を示す指標である「グローバル・ミシュランキー・セレクション」を発表した。  2024年に世界の主要な旅行先15か国で「ミシュランキー」を...

米誌25年版「世界最高の島トップ10」、フーコックが3位に選出 (11日)

 米国の大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー(Conde Nast Traveler=CN Traveller)」が実施した読者投票「第38回リーダーズ・チョイス・アワード2025(Readers Choice Awards 2025)」の「世界最高の島トップ10...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved