ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

ベトナムでクレーンゲームの人気拡大、初期投資と収益の実態

2026/03/13 15:03 JST配信
(C) thanhnien
(C) thanhnien 写真の拡大.

 かつてはスーパーマーケットや遊園地に点在する程度だったクレーンゲーム機が、ベトナムで一般的なビジネスモデルとして広がりを見せている。若者やカップルを中心に「遊び」として人気を集める中、その初期費用や実際の収益事情に関心が集まっている。

クレーンゲーム投資にかかる初期費用と収益

 ホーチミン市タインミータイ街区(旧ビンタイン区)グエンザーチー(Nguyen Gia Tri)通りにある店舗では、1回1万VND(約60円)のゲームに一晩で5万~7万VND(約300~420円)を費やす若者の姿が見られる。市販で3万~4万VND(約180~240円)程度のぬいぐるみでも、自分で獲得する達成感が魅力だという。

 オーナーのコアさんによると、クレーンゲームビジネスは巨額の資本を必要としないが、立地選びが成功の鍵となる。機械の価格はサイズや種類により1台1000万~4000万VND(約6万~24万円)。コアさんの店舗では、1台1500万VND(約9万円)の機械を10台設置し、月800万VND(約4万8000円)の家賃と合わせて初期費用は約2億VND(約120万円)だった。

 学校や商業施設、映画館などの近くに設置した場合、1台あたり1日40回以上プレイされることもあり、売上高は1日40万VND(約2400円)に達する。ぬいぐるみの仕入れ代や電気代、メンテナンス費用などの経費を差し引いても、好立地であれば1台につき月700万~800万VND(約4万2000~4万8000円)の利益が見込めるという。

集客の工夫とビジネスのリスク

 ビンロイチュン街区(旧ビンタイン区)のファムバンドン(Pham Van Dong)通りにある店舗を運営するオーナーのタインさんは、12台の機械を運営し、月約1億8000万VND(約108万円)を売り上げている。経費を差し引いた利益は月7000万~8000万VND(約42万~48万円)だが、客足には波があるという。通常は3~4か月で初期投資を回収できるとされるが、家賃や機械の修理費がかさみ、回収には約1年を要した。

 ビジネスを成功させるためには、立地だけでなく景品の選定も重要になる。子供にはアニメのキャラクター、学生や若者にはかわいいデザインのぬいぐるみなど、ターゲット層に合わせた景品選びや、トレンドに合わせた定期的な入れ替えが求められる。人通りの少ない立地や高額な家賃、魅力のない景品、さらには機械のメンテナンス不良による度重なる故障などが原因で、撤退を余儀なくされる運営者も少なくない。

 クレーンゲーム機の内部にはアームの握力を調整するシステムが搭載されている。運営者はこの設定を変更することで景品の獲得率をコントロールできる仕組みになっており、適切な設定と丁寧な運営が持続可能なビジネスの鍵となっている。

[Thanh Nien 14:15 11/03/2026, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ベトナムでクレーンゲームの人気拡大、初期投資と収益の実態 (15:03)

 かつてはスーパーマーケットや遊園地に点在する程度だったクレーンゲーム機が、ベトナムで一般的なビジネスモデルとして広がりを見せている。若者やカップルを中心に「遊び」として人気を集める中、その初期費...

住友商事、タインホア省で北中部初の日系工業団地を着工 (14:55)

 住友商事株式会社(東京都千代田区)は北中部地方タインホア省で11日、「第4タンロン工業団地(TLIP4)」の起工式を開催した。TLIP4は、北中部地方で日系企業が初めて開発する工業団地となる。  TLIP4の総事業...

ハイフォン市開発計画承認、50年に人口950万人規模へ (14:50)

 チャン・ホン・ハー副首相は11日、2075年までを視野に入れた2050年までの北部紅河デルタ地方ハイフォン市開発計画を承認する首相決定第423号/QD-TTgに代行署名した。同市を近代的でスマートな国際競争力のある...

「世界で最も美しい老婦人」と称されたホアイ川の船頭 (8日)

 南中部沿岸地方ダナン市(旧クアンナム省)ホイアン街区のホアイ川で船頭として生計を立てていたブイ・ティ・ソン(Bui Thi Xong)さんは、「隠された微笑み(Hidden Smile)」という写真で国際メディアに登場し、ホ...

ホーチミン:米ワールドホテルズ運営の高級レジデンスが登場へ (13:37)

 ホーチミン市で、米国の高級ホテル・リゾートブランドであるワールドホテルズ(WorldHotels)が運営するブランドレジデンス・タワー「ルッソ・サイゴン(Lusso Saigon)」がまもなく登場し、投資家の大きな注目を集...

アプリ「VNeID」が選挙ポータルに、スマホで投票所変更も (6:35)

 3月15日に実施される第16期(2026~2031年任期)の国会議員および各レベル人民評議会議員を選出する総選挙に向けて、ベトナム各地でデジタル技術の導入が進んでいる。国家人口データベースや電子身分証明アプリ「...

国連総会、10月1日を「国際コーヒーの日」に制定 越も提案参加 (6:05)

 国連総会はニューヨークの国連本部で10日、毎年10月1日を「国際コーヒーの日」に制定する決議を採択した。この決議は、コーヒー産業の経済的、社会的、文化的意義と、持続可能な開発における役割についての国際...

商工省、海外市場開拓向けデジタルプラットフォームの立ち上げ発表 (5:32)

 商工省は12日、海外市場開拓を支援するデジタルプラットフォームの立ち上げを発表した。開設式典にはブイ・タイン・ソン副首相が出席し、同プラットフォームは国際貿易分野における管理能力の向上や企業の輸出...

ベトラベル航空、ハノイ~バンコク線再開 1日1往復を運航 (5:03)

 ベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)は11日、ハノイ市とタイのバンコクを結ぶ路線の航空券販売を再開したと発表した。  同路線は4月24日から1日1往復で運航を再開する予定だ。これは、同社が事業...

「生きる本」に学ぶ「ヒューマンライブラリー」がハノイに誕生 (4:53)

 書籍出版を手掛けるタイハーブックス(Thai Ha Books)はこのほど、ハノイ市で「ヒューマンライブラリー(Human Library)」をオープンした。印刷された本や、電子書籍を所蔵する従来の図書館とは異なり、人間を「...

丸紅食料、ベトナム茶総公社と日本向け緑茶開発で協定 (4:31)

 コーヒー・茶・果汁・農産物・加工食品・食品原料などの販売を手掛ける丸紅食料株式会社(東京都港区)は、ベトナム最大規模の茶製造業者であるベトナム茶総公社(VINATEA、ハノイ市)と、日本向け緑茶の開発・製造...

イムス横浜国際看護専門学校、ハノイ大学と学術交流協定を更新 (3:30)

 日本の総合医療・福祉グループであるIMSグループの看護専門学校の一つであるイムス横浜国際看護専門学校(神奈川県横浜市)とハノイ大学(ハノイ市)は2月25日、学術国際交流協定に係る覚書を新たに5年間更新するこ...

ベトジェットエア、ダナン~ジャカルタ線など2路線を新規就航 (2:48)

 国内最大手の格安航空会社ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、南中部地方ダナン市とインドネシアの首都ジャカルタを結ぶ路線、および南中部地方カインホア省ニャチャンとシンガ

26年2月新車販売台数、テト休暇で減速 ビンFは17か月連続首位 (12日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2026年2月の新車販売台数はテト(旧正月)の長期休暇が影響し、前月比でほぼ半減した。  一方、不動産開発を中核とする民間複合企業

企業成長率トップ500社ランキング、ガンティングループが首位維持 (12日)

 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)とベトナムネット(Vietnamnet)はこのほど、ベトナム企業成長率トップ500社ランキング「FAST500」の2026年版を発表した。表彰式は4月にホーチミン市で...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved