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- 農業環境相率いる代表団が米国訪問
- 米国産農産物輸入で複数の覚書締結
- 気候変動対策についても意見交換
ドー・ドゥック・ズイ農業環境相が率いるベトナム代表団が6月2日から6日にかけて米国を訪問し、米国産農産物の輸入に関する複数の覚書(MOU)を締結した。契約総額は30億USD(約4350億円)近くに上る。
米国・ワシントンD.C.で6日に開催された米国・ASEANビジネス評議会(USABC)主催の会合で、計8件のMOUが締結された。総額は11億USD(約1600億円)で、このうち最大規模の契約は、カイアインビントゥアン(Khai Anh Binh Thuan)社と米穀物大手カーギル(Cargill)の間で交わされたもの。米国からトウモロコシ、小麦、大豆ミールなど計120万tを輸入するという内容で、契約額は3億8000万USD(約550億円)に上る。
これに先立ち、ベトナム代表団は米国各地で以下の契約を締結した。
◇6月2日:
アイオワ州でトウモロコシ、大豆、食肉の輸入に関する契約4件(総額8億USD=約1160億円)
◇6月4日:
オハイオ州でトウモロコシ、コーングルテンフィード、大豆の輸入契約(同6億USD=約870億円)
◇6月6日午前:
メリーランド州で農産物・食肉の輸入契約(同3億USD=約435億円)
今回の訪問では、農産物貿易の促進に加え、グリーン生産や気候変動対策に関する米国企業との技術協力についても意見交換が行われた。この中で、シティグループ(Citigroup)は、ベトナムと連携し、カーボンクレジットを通じた気候金融市場の構築を支援する意向を示した。また、気象テック企業Atmoは、人工知能(AI)を活用した気象予測システムの導入に向け、農業環境省との連携を提案した。