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- 外国人観光客向け施策として試験導入検討
- 香港テザーが発行するステーブルコイン
- 試験運用を経て本格的に導入する見通し
南中部沿岸地方ダナン市当局は、外国人観光客向けの施策として、最も代表的かつ利用率が高いステーブルコインであるUSDTによる決済の試験導入を検討している。
ステーブルコインは、価値が安定するよう設計され、仮想通貨市場での決済や資産保全に活用される仮想通貨だ。USDTは、香港に拠点を置くテザー(Tether)が発行する、USDに価値を連動させたステーブルコインの一種で、USDとの交換比率は1対1に固定されている。
外国人観光客は決済アプリ経由でQRコードを使ってUSDTで決済し、地元の事業者の口座にはVNDが入る仕組みとなる。取引は仲介システムを介して処理し、円滑な換算や法律規定の順守を確保する。
この提案を受け、初動審査が終了した。市当局は引き続き企業からの提案の評価を進めている。今後、サンドボックス制度を利用した試験運用を経て、本格的に導入される見通しだ。
同施策は、ブロックチェーンや暗号資産分野を含む持続可能なイノベーションエコシステムの構築を目指すダナン市の取り組みの一環となる。市当局は、技術革新を支えるためのサンドボックス制度を積極的に活用し、柔軟な実証を進めていく方針だ。