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- ハイランズ初のドライブスルー対応店舗
- 注文から支払い、受取までが5分で完了
- ベトナムではドライブスルーが未普及
大手コーヒーチェーン「ハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)」はこのほど、ドライブスルー方式の試験導入を開始した。車から降りずに商品の購入ができるドライブスルーは、世界的に広く普及しているが、ベトナムではまだ非常に珍しい。
同ブランド初となるドライブスルーが設置されたのは、ホーチミン市タンビン区ホアンバントゥ(Hoang Van Thu)通り249番地の店舗。ドライブスルーでは、注文から支払い、受取までが約5分で完了し、スピード感や利便性などを重視する利用者層をターゲットとしている。
ハイランズ・コーヒーはドライブスルーの試験導入に当たり、自動車の普及率が高く、消費者の習慣が目まぐるしく変化しているホーチミン市を試験導入の実施場所に選んだ。ドライブスルー1号店が成功すれば、同市内やハノイ市内、両市の衛星都市にもドライブスルー対応店舗網を拡大していく方針だ。
ファストフード業界メディア「QSR Magazine」によると、ファストフード発祥の地である米国では、マクドナルド(McDonald’s)やスターバックス(Starbucks)、タコベル(Taco Bell)の売上のうち66~70%をドライブスルーが占めている。対面での食事が制限されたコロナ禍では、多くのファストフードチェーンがドライブスルーのおかげで生き残った。
なお、ベトナムでは、マクドナルドが2014年2月にホーチミン市1区ディエンビエンフー(Dien Bien Phu)通りにオープンしたベトナム1号店が、国内最初のドライブスルー対応店舗とされている。