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iPOS社(iPOS.vn)とネスレプロフェッショナル(Nestlé Professional)が発表した2026年1~6月の食品・飲料(F&B)市場レポートによると、同期のF&B業界の売上高は前年同期比+6.6%増の432兆7000億VND(約2兆5500億円)となり、市場全体としては回復傾向を示している。
前年からの閉店ラッシュが収束に向かう一方、消費者の低価格志向や原材料コストの高騰に伴う販売価格の上昇など、業界を巡る構造変化が鮮明になっている。

店舗数の減少に歯止め、新規出店で閉店分を相殺
全国のF&B店舗数は2026年6月末時点で約32万9200か所となり、前年末比でわずか▲0.1%減にとどまった。前年の大規模な淘汰を経て店舗の撤退ペースが大きく鈍化したほか、1~6月に約3万か所で新規出店があったことで閉店分が相殺された。
F&B企業の52%が7~12月に出店や規模拡大を計画しており、大手コーヒーチェーン「ハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)」は6月に店舗数が1000店に達するなど、資金力のあるチェーンによる拡大が進んでいる。
コスト高騰で客単価上昇、食の選択肢に変化
市場全体の売上高が増加した一方で、出店数の増加や消費者物価指数(CPI)の上昇により、1店舗当たりの平均売上高は横ばいないし小幅に減少した。客単価の上昇は消費者のぜいたく志向によるものではなく、コスト高が要因で、特に4~5月に中東情勢や輸送費の高騰により液化石油ガス(LPG)価格が急騰したことや、人件費・賃料の上昇が影響している。
昼食の支出額では3万VND(約176円)未満の層が大幅に減少した一方、5万1000VND(約300円)以上の支出層が拡大した。
また、業態別では食事を提供する店舗が、飲料を提供する店舗よりも好調を維持している。
消費パターンの定着と今後の見通し
長時間労働や人工知能(AI)の導入に伴うストレスの増加から、週末の外食を「自分へのご褒美」とする動きが広がり、毎週末に外食する消費者の割合が約20%に達し、過去最高水準となった。
iPOS社のブー・タイン・フン社長は、消費者が新たな価格水準に適応し、購買行動が安定期に入ったと分析している。7~12月のF&B市場は安定して推移する見込みであるものの、拡大を続ける成長企業と売上低迷に直面する企業との二極化が加速すると予測されている。
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