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ベトナムでは、北部山岳地帯の在来種であるフモン(H’Mông)牛を日本の「和牛」や韓国の「韓牛」のような高級ブランドに育てる取り組みが進められている。
厳しい自然環境に適応したフモン牛の肉質を高め、品質分類システムの構築を通じて、高品質な畜産物として市場に定着させることを目指している。
霜降り肉は1kg120万VND超の高値
フモン牛の成牛の体重は雄で400~450kg、雌で250kg以上となり、肉はきめが細かく引き締まっており、深い味わいが特徴とされる。特に赤身に脂肪が網目状に入った「大理石模様」の霜降り肉は高品質な肉として評価されている。
市場では一般的な部位が1kg当たり60万~70万VND(約3600~4200円)で取引されるのに対し、霜降り肉は120万VND(約7100円)を超える高値が付く。ただし、1頭から取れる霜降り肉は2~8kg(平均5~6kg)程度と希少で、遺伝や飼料、肥育環境の管理が品質向上に向けた課題となっている。
和牛モデルを参考に標準化を目指す
東北部地方トゥエンクアン省では、約4000頭のフモン牛を飼育し、約1300世帯の農家と連携して年77t以上の肉を供給するバリューチェーンモデルが試験的に導入されている。
管轄当局は遺伝子選別や栄養管理、トレーサビリティ、品質評価基準の策定を進め、単なる生体販売から脱却して付加価値を高める方針だ。
農業環境省傘下の獣医畜産局は、ベトナム農業学院(VNUA)などと連携し、韓国の建国大学校(Konkuk University)による調査結果も踏まえながら、高級ブランド化に向けた技術開発を強化している。
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