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南中部地方ザライ省人民委員会は、同省内のクイニョンからフーカットにかけての沿岸地域で、操縦士が搭乗しない「空飛ぶタクシー」を試行運用する計画案を首相に提出した。
期間は2026年10月から2028年末までとし、観光地間の交通の飛躍的な発展や低空経済(Low-Altitude Economy=LAE)の形成を図るほか、緊急医療・救助活動への活用を目指す。
法整備前の段階的試行と2ルートの設定
ベトナムではドローンによる貨物輸送の試行が進む一方、操縦士が搭乗しない旅客用航空機の試験運航は行われておらず、運航や専用離着陸場の管理に関する法制度も十分に整備されていない。そのため、同省は規制の特例措置を設けて実証実験を行う「サンドボックス制度」の下での試行運用を提案している。
計画では、人口密度の低い地域や水上の飛行ルートを優先し、2ルートを設定する。
第1ルートはクイニョンナム街区(phường Quy Nhơn Nam、旧ビンディン省クイニョン市)の児童公園からクイニョン街区(phường Quy Nhơn、同)のヨットハーバーまでの約3.4kmで、運航管理システムや緊急対応を検証する。
第2ルートはフーカット村(xã Phù Cát、旧ビンディン省フーカット郡)のフーカット空港からカットティエン村(xã Cát Tiến、同)の「ブルーミング・スカイ(Blooming Sky)」プロジェクト内にある大型音楽イベント施設までの約22kmで、空港と観光目的地の接続性を評価する。
3段階の試行計画と費用分担
試行事業は、準備・評価、無積載での試験飛行と専門家を乗せた試験飛行、限定的な旅客輸送と事業の総括という3つの段階を経て進められ、各段階で安全管理基準を満たすことが求められる。
国家予算は安全評価やインフラ整備、監視費用などに充てられ、機体調達や運航・保守・保険にかかる費用は提携企業や投資家が負担する。
段階的な安全検証を通じて管理体制や安全基準を整備し、商用化に向けた基盤を構築するとともに、地域経済の新たな成長の原動力を生み出す方針だ。
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