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- 冨士ベークライトベトナムの持分80%取得
- 「三菱電機FPオートメーションベトナム」
- FA機器の需要拡大に向けた生産体制を強化
三菱電機株式会社(東京都千代田区)は、ASEAN向けFA機器の生産体制を強化するため、冨士ベークライト株式会社(岡山県小田郡)との間で、冨士ベークライトの子会社である冨士ベークライトベトナム(Fuji Bakelite Vietnam、北部紅河デルタ地方フンイエン省)の持分80%の取得に関する契約を締結した。
これに伴い、新社名を「三菱電機FPオートメーションベトナム(Mitsubishi Electric FP Automation Vietnam)」とし、6月1日から合弁会社として事業を開始する。持分比率は三菱電機が80%、冨士ベークライトが20%となる。
冨士ベークライトベトナムは、2014年に操業を開始し、三菱電機福山製作所(広島県福山市)の製造委託先として小形低圧遮断器の製造を担っており、ベトナムにおける製造・品質管理ノウハウに加え、現地の熟練技術者などの人材を豊富に抱えている。
冨士ベークライトベトナムを母体とする新合弁会社では、ASEANにおける低圧遮断器の需要拡大に対応すべく、小形低圧遮断器に加え2025年1月から新たに気中遮断器の製造を開始する予定。
三菱電機はこれまで、主に日本国内で製造したFA機器をASEANへ輸出し、事業を拡大してきた。ASEANでは、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアを筆頭に各国が力強い経済成長を続けており、今後もFA機器の需要拡大が見込まれる。
今回、ベトナムに新たな合弁会社を設立することで、ASEAN向けの低圧遮断器の生産体制を構築する。将来的には合弁会社でFA機器の需要拡大に向けた生産体制を強化し、ASEAN諸国への製品供給力を高めることで、FAシステム事業の更なる拡大を図る。