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- NGSC株の40%に相当する120万株を取得
- 合弁会社「GenAI」設立手続き中止
- 子会社化後のNGSCの事業に集約
日本とベトナムのリソースを活用したハイブリッドなシステム開発を行う株式会社ハイブリッドテクノロジーズ(東京都中央区)は4月30日、ITコンサルティングやIT開発及びシステム導入支援を手掛ける地場NGSコンサルティング(NGS Consulting=NGSC、ハノイ市)の株式取得と連結子会社化に関して、NGSCの親会社である地場NGS通信機器(NGS Telecommunication And Equipment=NGS、ハノイ市)との間で株式譲渡契約を締結すること、及びNGSCの全株主との間でNGSCの運営に関する株主間契約を締結することを決議し、同日付けで契約を締結した。
株式譲渡契約の締結により、ハイブリッドテクノロジーズはNGSから、株式譲渡実行日にNGSCの発行済み株式の40%に相当する120万株を取得する。また、株主間契約の締結により、ハイブリッドテクノロジーズがNGSCの取締役の指名権を持つこと、ハイブリッドテクノロジーズの意思を反映したNGSCの運営を行うことなどについて、NGSCの他の株主と合意した。これらの条件によって、実質支配基準に基づき、NGSCをハイブリッドテクノロジーズの連結子会社とすることを見込んでいる。
また、株式譲渡契約締結の決議に併せて、すでに基本合意を締結していたベトナム合弁会社「ジェネエーアイ(GenAI)」の設立手続きの中止を決議した。これは、ジェネエーアイで展開する予定だったディストリビューション事業を、子会社化後のNGSCの事業に集約することがより効率的な経営資源の運用につながると判断したため。
ジェネエーアイのディストリビューション事業は、同社の2次販売代理店としてNGSやそのグループ会社と協業することを前提としており、ハイブリッドテクノロジーズがNGSCを連結子会社化することで、ジェネエーアイを設立せずとも、ジェネエーアイで想定していた事業スキームは実現可能だという。
なお、NGSCの資本金は300億VND(約1億7000万円)で、持株比率はNGSが70.0%、ファム・テー・チュオン氏が20.0%となっている。
NGSは、ハイブリッドテクノロジーズが株式を取得した後、NGSCの議決権の30.0%を保有することとなり、ハイブリッドテクノロジーズと共にNGSCの事業成長にコミットするパートナーとなる。
取得価額はNGSCの普通株式が約1億9000万円、アドバイザリー費用などが約2500万円、合計(概算額)で約2億1500万円となる。