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- ベトナムなど4か国対象に7500万USD融資
- アジア大洋州地域のサプライチェーン強化
- 小規模農家の生計向上と雇用創出
国際協力機構(JICA)は1日、農産物のグローバルサプライチェーンの流通・加工を担うECOMアグロインダストリアル(ECOM Agroindustrial=ECOM)およびそのグループ会社であるECOMアグロインダストリアル・アジア(ECOM Agroindustrial Asia=EAA)との間で、「持続可能なコーヒーサプライチェーン・小規模農家支援事業」に対する融資契約に調印した。
同事業はアジア開発銀行(ADB)と協調して、アジア・大洋州地域における安定的なコーヒーサプライチェーン強化と小規模農家の生計向上・雇用創出に資するものとなる。
対象地域はインド、インドネシア、パプアニューギニア、ベトナムの4か国で、出資額は7500万USD(約110億円)となる。
同事業は、ECOMグループに対する運転資金への長期融資を通じて、対象地域における6万件以上の小規模農家からの安定的なコーヒー調達を支援することで、アジア・大洋州地域におけるサプライチェーンの強化および小規模農家の生計向上と雇用創出を図る。
具体的には、ECOMグループへの長期融資を通じて、小規模コーヒー農家からの仕入資金および小規模農家へのコーヒー認証支援、気候変動適応パイロット事業、女性農家への営農指導などのコンサルティングサービスを支援する。
なお、同事業は、2023年5月に創設された「食料安全保障対応ファシリティ(SAFE)」に位置づけられている。