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グエン・スアン・フック国家主席とボー・ティ・アイン・スアン国家副主席は25日午前、ベトナムを公式訪問中の米国のカマラ・ハリス副大統領を国家主席府で歓迎した。
ハリス副大統領の今回の公式訪問はスアン国家副主席の招きにより実現したもの。米国副大統領が在任中にベトナムを公式訪問するのは今回が初めて。
ハリス副大統領は24日夜にシンガポールからベトナムに到着、26日までベトナムに滞在する。滞在中はベトナムの首脳らと会談し、両国関係の強化を討議する。
ハリス副大統領はフック国家主席との会談で、強力で独立し、繁栄したベトナムが革新を続け、国際統合を拡大し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と地域においてますます重要な役割を果たすことを米国として支持すると改めて確認した。
一方のフック国家主席は、ベトナムが独立した対外政策方針を堅持し、地域と世界の平和、安定、発展に貢献すべく、信頼できるパートナーとして各国と協力していくことを確認し、相互の独立・主権・政治体制を尊重し、双方にとって有益となる形で米国との包括的協力関係を強化したい意向を表明した。
両首脳は、経済協力、貿易、投資、国防安全保障、戦争被害克服、気候変動、健康、教育、科学技術をはじめとする多くの分野での協力関係を強化していくことで一致した。
フック国家主席は、新型コロナウイルスワクチンの共同調達に関する国際的な枠組み「コバックス・ファシリティ(COVAX Facility)」を介してベトナムに新型コロナウイルスワクチン500万回分を無償支援した米国に謝辞を述べた。
これに対し、ハリス副大統領は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対応するベトナムの努力を評価し、新型コロナ対策でベトナムを引き続き支援していくことを改めて確認した。
ハリス副大統領はその後、ファム・ミン・チン首相との会談に臨み、この席でベトナムに米ファイザー(Pfizer)製の新型コロナウイルスワクチン100万回分を追加で供与することを発表した。
これにより、米国がベトナムに供与する新型コロナウイルスワクチンは600万回分に増加する。追加供与のワクチン100万回分は、24時間以内にベトナムに到着する。
ベトナムはコバックス・ファシリティを介して米国から最も多くのワクチンを受領した10か国の1つとなっている。