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- チン首相、第3回国連海洋会議で渡仏
- フランスでヨルダン国王と会見
- ハイレベル交流の促進などで一致
第3回国連海洋会議(UNOC3)に出席するため、フランス・ニースを訪問中のファム・ミン・チン首相は8日、ヨルダンのアブドッラー2世・イブン・アル・フセイン国王と会見した。
チン首相は会見で、ベトナムがヨルダンとの包括的な協力関係を重視していると強調した。さらに、首相はトー・ラム書記長、ルオン・クオン国家主席、チャン・タイン・マン国会議長からの挨拶を伝えるとともに、国王をベトナム訪問に招待した。
これを受けた国王は、ベトナムの経済・社会発展や国民の勤勉さに敬意を表明し、両国関係のさらなる発展に期待を寄せた。
また双方は、ハイレベルを中心とした各レベルの代表団の往来を強化し、政治的信頼を深めるほか、貿易・投資などに関する協定の締結に向けた交渉を検討することで一致した。
チン首相は、両国外務省による政治協議制度の構築、外交・公用旅券に対するビザ免除協定の締結を提案。このほか、ベトナムが農業分野での協力を促進して、ヨルダンの食料安全保障の確保を支援し、デジタル変革でも協力する用意があると述べた。
国王はこれらの提案を歓迎し、科学技術や人材育成、不発弾処理、義手・義足の生産支援などでの協力拡大にも期待を示した。
双方は多国間フォーラムにおける連携強化や、共通の関心事項である国際問題・地域問題についても話し合った。首相は、ヨルダン側に対し、紛争の平和的解決と国際法に基づく南シナ海における海上安全保障の確保という東南アジア諸国連合(ASEAN)とベトナムの立場を支持するよう要請した。