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- チン首相、夏季ダボス会議への出席で訪中
- 両国を結ぶ鉄道案件3件の重要性を主張
- 新技術の分野での連携促進も確認
世界経済フォーラム(WEF)主催の夏季ダボス会議に出席するため中国の天津を訪問しているファム・ミン・チン首相は24日、中国の李強(リー・チャン)国務院総理(首相)と会談した。
チン首相はこの席で、ベトナムの外交の最優先事項として対中関係の強化を位置付ける姿勢を改めて確認した。チン首相は、両国を結ぶ鉄道プロジェクト3件の重要性を主張し、中でも12月に予定されているラオカイ~ハノイ~ハイフォン間の鉄道プロジェクトの着工を優先することを提案した。また、優遇融資、技術移転、専門人材育成など、現代的かつ統合的な鉄道網の構築に向けた中国の支援を求めた。
一方の李首相は、中国はベトナムとの接続性の向上を重視しているとし、両国間の鉄道の早期整備に向けて、実現可能性調査の迅速化や最適案の適用により建設を推進することを提案した。
また、双方は農業分野での協力強化も強調し、ベトナムから中国への農産物輸入の拡大、スマートゲート建設、越中国境経済合作区のモデル構築、デジタル経済のほか、グリーンエネルギー、第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)、衛星応用など新技術の分野での連携促進も確認した。
南シナ海問題について、両首相は、率直かつ真摯な意見交換を行い、対立の管理・解決の改善、平和と安定の維持で一致した。また、国際・地域情勢についても意見を交わし、地域的・国際的な枠組みにおいて引き続き協力していくことで合意した。
このほか、李首相は、ベトナムが新興経済国グループ「BRICS」のパートナー国に正式承認されたことを歓迎した。