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- 訪問・交流を維持、情報共有を強化
- 幅広い分野での協力の基盤構築で一致
- 両国間の貿易額200億USDの達成目指す
ルオン・クオン国家主席は国家主席府で10日、ベトナムを訪問しているオーストラリアのサマンサ・モスティン総督と会談した。
双方は会談で、2024年3月に両国関係を包括的・戦略的パートナーシップに格上げしたことを歴史的な進展と評価し、今後の協力拡大への決意を示した。党、国家、国会、地方間の協力を含むあらゆるチャネルを通じて、訪問・交流を維持し、情報共有を強化し、政治的信頼と相互理解を深め、幅広い分野での協力の基盤を築くことで一致した。
モスティン総督は、オーストラリアは常にベトナムの信頼できる持続的パートナーとして、2045年までに高所得国となる目標を達成するための改革を進めるベトナムを支持・支援していくことを確認した。
双方は、国防・安全保障協力を両国間関係の柱と位置付け、オーストラリアがベトナム軍将校の訓練や国連平和維持活動(PKO)への参加、南スーダンへの野戦病院輸送を支援することを確認した。
クオン国家主席はオーストラリア側に対し、ベトナムの中央・地方自治体レベルの上級幹部や教員・講師の養成、大学や研究機関の協力推進を要請した。双方は、人工知能(AI)や新素材、バイオ医療など戦略技術分野での両国間の共同研究を推進することで一致した。
双方はまた、両国間の貿易額200億USD(約2兆9400億円)の達成、双方向の投資の倍増を目標に、相互の主要産品の市場アクセス拡大や、2040年までの東南アジア経済戦略を通じた投資促進で一致した。
双方はさらに、国連や東南アジア諸国連合(ASEAN)が主導する枠組みで緊密に協力することで合意した。オーストラリアは、南シナ海の安全と航行の自由を支持し、国連海洋法条約(UNCLOS)を基盤とする平和的解決を後押しすることを再確認した。
モスティン総督は9日から12日までベトナムに滞在し、10日にはトー・ラム書記長、ファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長とも会見した。