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- ハノイ市党委書記はホアイ女史が再任
- 地元出身者を任命しない方針で転任多数
- 汚職・違反防止対策で人事配置を変更
◇ハノイ市、◇西北部地方ディエンビエン省、◇北中部地方クアンチ省、◇同フエ市、◇南中部地方ダナン市、◇同ダクラク省、◇南部メコンデルタ地方カマウ省の7省・市の共産党委員会書記(2025~2030年任期)が決定した。詳細は以下の通り。
◇ハノイ市共産党委員会書記:ブイ・ティ・ミン・ホアイ女史(政治局員)
+年齢:1965年生まれの60歳
+出身地:北部紅河デルタ地方ニンビン省
+学位:法学修士
+経歴:旧ハナム省共産党委員会監査副委員長、同省人民評議会副議長、同省共産党委員会国民運動委員長、同省フーリー市共産党委員会書記、中央監査副委員長、中央国民運動委員長、ハノイ市共産党委員会書記
※不祥事による複数の政治局員の更迭を受け、2024年に政治局員に任命された。これに合わせ、違反が発覚して更迭となったディン・ティエン・ズン前書記の後任として、ハノイ市共産党委員会書記(2020~2025年任期)に就任した。
◇ディエンビエン省共産党委員会書記:チャン・ティエン・ズン氏
+年齢:1975年生まれの50歳
+出身地:北部紅河デルタ地方ニンビン省出身
+学位:法学修士
+経歴:司法省事務副局長、事務局長、司法次官、西北部地方ライチャウ省共産党委員会副書記、同省人民委員会主席、司法次官(再任)、旧ビンロン省共産党委員会、ディエンビエン省共産党委員会副書記
◇クアンチ省共産党委員会書記:グエン・バン・フオン氏
+年齢:1970年生まれの55歳
+出身地:フエ市
+学位:数学学士、土木・産業工学学士、経済学修士
+経歴:旧トゥアティエン・フエ省計画投資局長、同省フエ市人民委員会主席、同省共産党委員会副書記、同省人民委員会主席、新フエ市(旧トゥアティエン・フエ省)人民委員会主席、同市共産党委員会書記
※同氏は10月上旬に、フエ市共産党委員会書記への就任が決まっていたが、人事配置の変更でクアンチ省に転任となった。
◇フエ市共産党委員会書記:グエン・ディン・チュン氏
+年齢:1973年生まれの52歳
+出身地:北中部地方ゲアン省
+学位:司法学士、行政学修士
+経歴:旧ダクノン省共産党委員会監査委員長、同省共産党委員会副書記、同省人民委員会主席、同省共産党委員会書記、旧ダクラク省共産党委員会書記、新ダクラク省(旧ダクラク省、旧フーイエン省)共産党委員会書記
※同氏は9月末に、ダクラク省共産党委員会書記への再任が決まっていたが、人事配置の変更でフエ市に転任となった。
◇ダナン市共産党委員会書記:レ・ゴック・クアン氏
+年齢:1974年生まれの51歳
+出身地:北中部地方タインホア省
+学位:ジャーナリズム学士
+経歴:ベトナムテレビ局(VTV)報道部長、VTV副局長、VTV局長、旧クアンビン省共産党委員会書記、新クアンチ省(旧クアンチ省と旧クアンビン省が合併)共産党委員会書記
※同氏は10月上旬に、クアンチ省共産党委員会書記への再任が決まっていたが、人事配置の変更でダナン市に転任となった。
◇ダクラク省共産党委員会書記:ルオン・グエン・ミン・チエット氏
+年齢:1976年生まれの49歳
+出身地:ダナン市
+学位:ケイ酸塩技術エンジニア・経営学修士
+経歴:旧ダナン市ホーチミン共産青年同盟(青年団)委員会書記、同市リエンチエウ区共産党委員会書記、同市労働組合総連盟、同市共産党委員会事務局長、同市ハイチャウ区共産党委員会書記、同市共産党委員会副書記、同市人民評議会議長、旧クアンナム省共産党委員会書記、新ダナン市共産党委員会副書記・同市人民委員会主席、ダナン市共産党委員会書記
※同氏は9月上旬に、ダナン市共産党委員会書記の就任が決まっていたが、人事配置の変更でダクラク省に転任となった。
◇カマウ省共産党委員会書記:グエン・ホー・ハイ氏(再任)
+年齢:1977年生まれの48歳
+出身地:ホーチミン市
+学位:土木工学エンジニア、都市経営学修士、経営学博士
+経歴:旧ホーチミン市8区共産党委員会書記、同市3区共産党委員会書記、同市共産党委員会組織委員長、同市共産党委員会副書記、カマウ省共産党委員会副書記
なお、今回の人事配置変更の背景には、汚職・違反防止対策の一環として、政治局が各レベルの共産党委員会書記に地元出身者を任命しない方針を固めたことがある。これに先立ち、トー・ラム書記長は、近年違反が発生した地方の多くでは、書記が地元出身者であることが違反の主な要因になっていたと指摘した。
共産党委員会の幹部に地元出身者を任命しないという方針は、すでに共産党委員会書記、警察署長、裁判所長官、検察院検事総長に適用されており、今後は人民委員会主席などのポストにも適用を拡大していく予定だ。
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