中部ダナン市の中心街フンブオン通りで8日午前10時ごろ、銀行で引き出したばかりの現金をオフィスの目の前で強奪されそうになる事件が起きた。
ザーカイン貿易サービス社の女性社員ロイさんは、銀行で引き出した3億5000万ドン(約250万円)の包みを車から持ち出してオフィスに入ろうとしたところ、突然近寄ってきた男2人乗りのバイクの後部座席から降りてきた男に現金を奪われそうになったという。ロイさんが男ともみ合いになりながらも大声で周囲に助けを求めたため、2人組は現金をあきらめてバイクで逃走した。
逃げたバイクを数百メートル追いかけたザーカイン社の社員によると、2人組はいずれも20歳過ぎで、ロイさんの手から現金を奪おうとした男は白いポロシャツにスラックス、帽子をかぶりサングラスをかけていたという。このバイクを追跡した人もいたが、2人組は赤信号も無視して猛スピードで逃走した。
ザーカイン社のオフィスはダナン市内で最も人通りの多いエリアにあり、すぐ隣のベトコムバンクにはガードマンが常駐している。今回の事件について同社のタイン社長は、創業以来15年になるがこんな強盗に狙われたのは初めてだとコメントした。