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金融市場:株式市場
ベトナムの証券市場の大きな特徴として、国営企業や公社・公団系企業(およびその子会社・関連会社群)の民営化を進めるための「実験場」として機能してきた点が挙げられる。多くの場合、株式上場と同時に政府保有株が外部に売却され、その売却益が国家財政に充当される仕組みが定着している。
一方で、規模は比較的小さいものの、成長資金の調達や知名度向上を目的に純民間企業が上場するケースも増えている。こうした動きにより、市場の性格は徐々に多様化しつつある。
ベトナムの証券市場は、ホーチミン証券取引所(HSX、2000年設立)、ハノイ証券取引所(HNX、2005年設立)、未上場公開株取引市場(UPCoM、2009年設立)の3市場で構成される。いずれも政府管理下で運営されており、2026年1月時点で、HSXとHNXの上場企業数は合計約700社、UPCoMの登録企業数は約900社となっている。
■指数急伸・流動性拡大・格上げが重なる2025年、ベトナム株式市場は転換点に

2025年の株式市場は、VNインデックスが大幅に上昇し、歴史的高値を相次いで更新した年となった。2024年は年間を通じ1300前後で推移し、方向感に乏しい展開が続いていたが、2025年に入ると状況は一変した。VNインデックスは1400、1500、1600、1700と主要な心理的節目を順次突破し、年間では前年比+41%上昇した。年末は1784.49で取引を終え、12月25日の取引中には一時1800を上回る場面もあった。
指数上昇と並行し、2025年は市場流動性も大きく拡大した。同年末の国内個人投資家の証券口座数は人口の11%に相当する1180万口座を超え、投資家層の裾野が一段と広がった。市場規模も急拡大し、2025年末の株式市場(HSX、HNX、UPCoM合計)の時価総額は1京VND(約60兆円)に達し、GDPの約78%に相当する水準となった。
制度面での整備も進んだ。5月には韓国取引所(KRX)が開発した新売買システムが正式稼働し、取引処理能力が大幅に向上した。これにより、将来的なT+0取引や空売り、新たなデリバティブ商品の導入に向けた制度基盤が整った。
さらに10月には、英指数開発大手FTSEラッセル(FTSE Russell)がベトナム株式市場を「フロンティア市場」から「第二新興国市場」へ格上げすると発表した。7年以上に及ぶ監視期間を経た決定であり、中長期的な海外資金流入への期待が高まっている。
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