ホーチミン市在住のホー・ゴック・キム(30歳)という男が約5.3キログラムの金(きん)を強盗に奪われたと警察に届け出たが、その後の現場検証や取り調べなどから強盗事件が狂言であることが判明、警察はこの男を緊急逮捕した。
キム容疑者は麻薬中毒という過去の持ち主だったが、更生して実の姉が経営する金販売店で働いていた。ところが、仕事で毎日大量の金を扱ううちに金を自分の物にしたいという欲求に駆られたキム容疑者は、知り合いを誘って姉の財産を持ち逃げする計画を立てた。
14日、姉の指示に従ってサイゴンジュエリー社に赴き、約5.3キログラムの金を購入したキム容疑者は、帰り道であらかじめ待ち合わせていた知り合いに金とバイクを預け、その足で警察に被害届を出していた。警察はこれまでに約4.7キログラム分の金を回収することに成功しており、共犯者に対しても取り調べを行なっている。