南中部クアンナム省フーニン郡タムダイ村で12日、フイン・ゴック・ホア君(7歳)が実の父親に燃えているわらに押し込まれて大やけどを負うという痛ましい事件が起きた。
この日午後1時半ごろ、ホア君と近所の友だちは遊んでいるうちに、ごみの山にもぐりこむ1匹の蛇を見つけた。ホア君は蛇を殺すか逃げ出させようとごみに火をつけたが、そばに積んであった稲わらに燃え移ってしまった。ちょうどその時、ホア君の父親のリエンさんが帰宅。自分が苦労して積み上げたわらが燃えているのを見て逆上した父親は、ホア君を燃えているわらの中に押し込んだ。
自宅で掃除をしていた母親はホア君の助けを求める声に驚いて家から飛び出し、近所の人に助けを求めた。ホア君は救助されたが、恐ろしさのあまりにそのまま走って逃げてしまい約2時間後に発見された。ホア君は全身に重いやけどを負ったが、家が貧しく事件から4日過ぎた今もやけどの痛みに耐えながら自宅で療養している。事件当時、泥酔していたリエンさんは自分の愚行に深く反省しているという。