11日午前9時ごろ、ホーチミン市クチ郡ニュンドク村にあるタイズオン社の工場で突然殺虫剤のような異臭が漂い、作業中の1400人の工員のうち約200人が腹痛や吐き気などの症状を訴えて病院に緊急搬送される事故が起きた。
同社総務課は、事故当時、同社敷地内で庭木手入れの担当者が殺虫剤を散布しており、それが換気用の空気取り入れ口を通して工場内に入り込んだことが原因と明らかにした。
作業中の工員らは異臭に気が付いたが、就業時間中だったため我慢していたのだという。病院に搬送された約200人のうち14人は症状が重く、現在も治療が続けられている。