5日深夜、ハノイ市内で高級多目的スポーツ車(SUV)ポルシェカイエンが暴走し、バイクをはね飛ばすなどして4人に重軽傷を負わせるという事故が起きた。
ポルシェは市内のタインニエン通りからイエンフー通りに向かって走行中にスピードを出し過ぎ、前を走っていたバイク2台に追突した後も停車せず、交通標識や歩道にぶつかりながら1キロメートル近く走り続け、さらにバイク2台に追突した。その後、タイヤがパンクしたためようやく停車した。
警察の調べによると、ポルシェを運転していたのはルオン・トゥー・フオン(25歳)という市内在住の不動産会社女副社長で、免許を持っていなかった。事故当日フオンは、私用のためレンタカー会社から借りていた運転手付きのポルシェで友人らとの会食に出向いた際、夕食後は男友だちのハインさんに運転してもらおうと考えて運転手を帰したという。ところが、ハインさんをはじめ友人らは酒に酔ってしまい運転できなかったため、自分で運転したと供述している。フオンはタインニエン通りを走行中、車の窓を開けた際に目まいに襲われハンドルさばきを誤ったのが事故の原因で、停車しなかったのはパニックでアクセルを踏み続けてしまったからで決して逃走するつもりはなかったと話している。