1日午後、北部ハイフォン市ハイアン区カットビー地区にある同市労働傷病兵社会局傘下の麻薬更生施設の調理室で、食事の支度をしていた収容者約10人が調理用ナイフで武装し、職員を脅して99人が脱走する事件が起きた。2日付VNエクスプレスが報じた。
同局と同市公安は協力して、脱走者に投降を呼びかけ、同日午後11時までに5人が自主的に施設に戻った。同施設には201人の麻薬中毒者が収容されていたという。
同市の麻薬更生施設から収容者が脱走したのは今回が初めてではない。2010年5月にも同市第2麻薬更生施設から約500人の収容者が脱走し、周辺の住宅地で騒動を起こした。同市では麻薬・売春問題などが深刻な社会問題となっており、暴力団も多いため全国でも治安の悪い都市として知られている。
・ バリア・ブンタウ省:薬物更生施設で集団脱走、同一施設で今年3回目 (2016/11/11)
・ ドンナイ省:薬物更生施設から収容者がまた集団脱走、10月にも (2016/11/08)
・ ドンナイ省:薬物更生施設から収容者562人が集団脱走 (2016/10/25)
・ 偽造ATMカードで拘留中の外国人容疑者、歯ブラシ使って留置場脱走 (2016/07/13)
・ バリア・ブンタウ省:薬物更生施設から収容者450人が集団脱走 (2016/04/15)
・ ハイフォン:薬物更生施設から約400人が大脱走 (2014/09/16)
・ ダナン:矯正施設から収容者164人が大脱走 (2011/02/23)
・ ホーチミン市:警察の留置所から10人脱走 (2009/10/22)

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