グエン・タン・ズン首相は18日ハノイで開かれた全国人口会議で、「ベトナムでは毎年150万~160万人が労働年齢に達しており、このチャンスを有効に利用しなければならない。しかし、この人口の急増に教育・職業訓練や医療の現場が対応しきれていない。未熟練労働者の多さが貧困をもたらし、貧困ゆえ出産数が増えるという悪循環に陥っている」と述べ、国の持続的発展にとって人口問題が重要であることを強調した。
保健省によると、人口増加率はこのところ年1.21%で落ち着いているが、これは毎年小さな省一つ分の人口が増えることを意味する。また合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子どもの数の平均)は現在2.09だが、2010年にこれを1.9に低減するための方策が早急に求められている。