韓国のヒュンダイ・ロテム社は15日、トゥードク水道BOO(建設・所有・運営)株式会社(TDW)が14日にヒュンダイ・ロテムの資材置き場から組織的に建設資材を奪う行為に出たと警察に被害届を提出した。両社の間には、トゥードクBOO浄水場の施工契約打ち切りを巡って問題が生じていた。
ヒュンダイ・ロテムの資材置き場の警備員によると、14日午後2時50分ごろTDWのカック・ホアイン副社長が率いる同社社員数人が大型トラックに乗って現れ、大量の建設資材を勝手にトラックに積み込み出したという。ホアイン副社長は警備員に対し「法律に則って責任を負う」とだけ話し、通報を受けた警察が駆け付けるまでの間、資材の積み込みを続けた。
TDW側は昨年8月、工事の遅れを理由に一方的にヒュンダイ・ロテムとの契約を打ち切ったが、ヒュンダイ・ロテム側はこれを認めず係争となっていた。問題の資材は両社が所有権を主張している。TDWは残り約6キロメートルの水道管工事を早く進めようとするあまり、資材を強奪する強行突破作戦を取ったものとみられている。