ベトナム鉄鋼協会(VSA)はこのほど、ある会社が輸入関税率0%の適用を受けるため輸入した鋼管数千トンの内容を偽って税関に申告していた問題について、再発防止策を講ずるようグエン・タン・ズン首相に提案した。
VSAによると、北部フンイエン省のL鉄鋼社は今年1月と2月に中国から鋼管を輸入し、税関には合金鋼管と申告し輸入税率0%の適用を受けていたという。しかし第1標準品質技術センターの検査により、合金鋼管ではなく関税率12%が適用されるべき通常の鋼管であることが判明した。VSAはこれを受け、税関総局と市場管理局に対し、輸入された鋼管を再検査するよう要請した。
統計によると、年初からこれまでに輸入された鋼管は合計約50万トンに達し、このうちL鉄鋼社は2万9000トンを輸入している。関税率0%で輸入された鋼管は国産の鋼管より、1トン当たり80万~100万ドン(約4500~5600円)安い値段で取引されているという。