北部フート省労働傷病兵社会局のグエン・フック・フー副局長は8日、同省人民委員会の決定に基づいて同省ラムタオ郡の養子縁組施設ベトラムセンターに収容されていた子ども12人を同省社会支援センターに移したことを明らかにした。また、同省人民委は省予算から1人1カ月当たり50万ドン(約2800円)の生活費を支給することを決めた。
ベトラムセンターは2007年8月に設立され、これまでに43人の子どもを受け入れてきた。このうち29人はフランス、1人はイタリアへ養子として引き取られ、1人は病気で死亡している。しかし2008年7月、同省人民委は子どもたちの出自に疑惑があるとして同センターの国際養子縁組を停止させていた。このため、残された12人の子どもは同センターで養育されていたが、資金不足で子どもたちの食事代にも事欠く状態が続いていた。また、養育にあたる従業員の数が足りないため、ベッドに足を縛られている子どももいた。