(C)Vietnamnet、仕事中のアインさん |
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ゴキブリはベトナムでも不衛生の代名詞で嫌われ者だ。ところが、釣りの餌にするゴキブリを捕ることで、この15年間家族を支え続けてきた女性がいる。ホーチミン市11区に住むグエン・ティ・キム・アインさん(49歳)だ。21日付ベトナムネットが報じた。
アインさんと夫のホー・ホアン・カインさん(55歳)は共に貧しい家庭で育ち、結婚後も経済的に苦しい生活を送っていた。子供が生まれてさらに生活が厳しくなった頃、アインさんは勤め先の上司から、ゴキブリ捕りの仕事を紹介された。不衛生かもしれないけれど重労働よりは体が楽になると、この仕事を始めることにした。
アインさんは毎日午後3時頃、自転車で近所の空き地やごみ捨て場や市場に出かけて行く。晴れた日より雨の方が捕まえやすく、1日で5万~15万ドン(約240~721円)の稼ぎになるという。以前より収入が安定し、稼ぎは家族の食費や子供の学費に充ててきた。
「始めたばかりの頃は恥ずかしくて、やめようと思った時もありました。でも悪いことをしている訳ではないと思い直しました。これまで重い病気にもかからず幸運でした。今では仕事に出ない日はつまらなく感じるほどです」。アインさんはそう言って笑った。
※VIETJOベトナムニュースは、ベトナム生活ブログ「べとまる」と毎週コラボレーション記事を展開しています。
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