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外務省は7日、駐ベトナムオーストラリア大使を召喚し、オーストラリアにおけるポリマー製紙幣印刷に絡む贈収賄事件でビクトリア州最高裁判所がベトナム高級官僚の氏名を取り上げたことについて、氏名を取り上げられる根拠がないとして抗議した。
同省は、同裁判所の言動は高級官僚本人の名誉を傷付けるだけでなく、ベトナムの国のイメージにも悪影響を及ぼしかねないとして強く抗議すると共に、事件の全容を公開するようオーストラリア当局に求めた。これに対し、駐ハノイオーストラリア大使は外務省の意見を真摯に受け止め、オーストラリアの関連当局にその旨を伝達することを約束した。
この事件は、匿名で政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト、ウィキリークスが6月19日、ビクトリア州最高裁判所が発行した調査命令として掲載したコンテンツの中に、不正があったとされるオーストラリア中央銀行傘下のSecurency社と、その他幾つかの国の政府との間で行ったポリマー製紙幣印刷取引に関わったと見られるベトナムの高級官僚の具体的な氏名が載っていたというもの。