![]() (C) vnexpress ラップ氏 |
ブログで政府批判に関する内容を掲載し、逮捕・勾留されていた作家・脚本家のグエン・クアン・ラップ氏(男性・59歳)が10日、保釈された。
ラップ氏は、逮捕後に自身の違反行為を認めたことから保釈されることになったものと見られている。ただし同市2区タオディエン街区にある同氏の居住地から出ることは認められない。
これに先立ちホーチミン市警察は2014年12月6日、自身のブログに政府批判に関する内容を掲載したラップ氏の行為が反国家宣伝行為を禁じる刑法第88条に触れたとして同氏を逮捕すると共に、自宅の家宅捜索を行っていた。
ラップ氏は、数年前にブログ「クエ・チョア(Que Choa、俺たちの故郷)」を立ち上げ、「ボ・ラップ(Bo Lap)」のハンドルネームで政府の誹謗中傷及び反体制的な内容の記事を掲載していたとされる。同ブログではこうした内容が面白く滑稽に書かれていることから多くの読者を集めていた。
なお、同氏は数年前、バイク事故に遭い片麻痺の体となった。国内で知識人が反体制的な思想を表明して逮捕されたのはラップ氏が初めてではないが、日常的に治療を受ける必要のある障害者が身柄を拘束されたことに疑問の声も上がっていた。