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ペトロベトナム建設の元経営陣4人を逮捕、元会長は国際指名手配

2016/09/20 14:03 JST配信
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 公安省捜査警察局(C46)は15日、刑事法第165条に準拠し「経済管理に関する国家規定に意図的に違反し甚大な損害をもたらした」として、ペトロベトナムグループ(Vietnam National Oil And Gas Group=PVN)傘下ペトロベトナム建設[PVX](Petro Vietnam Construction)のブー・ドゥック・トゥアン前社長兼取締役、グエン・マイン・ティエン前副社長、チュオン・クオック・ズン前副社長、ファム・ティエン・ダット前経理部長の容疑者4人を逮捕した。

 海外に逃亡したと見られるチン・スアン・タイン前会長については、16日に国際刑事警察機構(インターポール)に通知し、国際指名手配した。今年6月時点でメコンデルタ地方ハウザン省人民委員会副主席を務めていたタイン容疑者が超高級外車を使用し、個人車両にもかかわらず公的機関・組織に発給される青色のナンバープレートを付けていたことがマスコミに大々的に報じられたことがきっかけで、グエン・フー・チョン書記長が捜査を指示した。

 PVXはハノイ証券取引所の上場企業。同社はタイン容疑者が会長を務めていた2007年~2013年の間、ずさんな管理により▲3兆3000億VND(約151億円)の累積赤字を出した。それにもかかわらず、タイン容疑者、及び2009年~2013年の間に社長を務めたトゥアン容疑者は昇進を続けていた。

 共産党中央検査委員会は8日、共産党のリーダーシップに対する国民の信頼に大きく悪影響を及ぼすとして、タイン容疑者の党除名を決定した。しかし本人は同日に姿を現さず、決定書を受け取っていない。タイン容疑者は7月下旬に海外へ逃亡したと見られている。

 情報筋によると、同容疑者はベトナムが刑事共助協定を締結していないドイツに逃亡したという。欧州連合(EU)諸国は、容疑者が死刑を適用される可能性のある場合、人道的な措置として母国へ身柄を引き渡さないことになっている。

 これについて公安省の責任者は、「刑事法第165条の量刑は禁固20年までとなっている。ベトナムが逃亡先の国と刑事共助協定を締結していないとしても、ケースバイケースで直接交渉により解決することができ、同容疑者の逮捕が不可能ということはない」とコメントした。

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