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ベトナム国防省と米国国際開発庁(USAID)は9日、ベトナム戦争によるダイオキシン汚染が最も深刻な地域の1つである南中部沿岸地方ダナン市ダナン国際空港の用地12.7haでの汚染除去作業を完了し、同用地を交通運輸省に引き渡した。
これに先立つ5月にも、処理後の6haの用地が引き渡されている。国防省は引き続きUSAIDと協力して除染作業を実施し、2018年第1四半期中にも全ての作業を完了し、残り16haの用地を引き渡す計画だ。
ダイオキシン除染済みの用地では、新たに誘導路や駐機場を建設し、同空港の拡張を行う。同空港の拡張はベトナムが議長国として主催する第25回アジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催に向けたインフラ整備事業の一部となるほか、中部地方の更なる経済発展にもつながるものと期待されている。
なお、越米両国政府が2012年8月に着手した同空港のダイオキシン汚染除去プロジェクトは、2016年5月に第1期が完了し、同年10月に第2期が始動した。第1期では約4万5000m3の汚染土壌を処理し、同プロジェクトの最終フェーズとなる第2期でも約4万5000m3の土壌除染作業を行っている。
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