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ハノイ市の郵便病院で、夫が病院側をだまして凍結保存されていた妻の「胚(受精卵が発育したもの)」を愛人に移植させていたことが発覚した。
調べによると、紅河デルタ地方バクニン省在住の夫妻は1990年に結婚し、3人の子をもうけた。夫妻は高齢であるものの更に子供が欲しいと、郵便病院の生殖サポートセンターで人工授精を試みた。その結果、2つの受精卵を得ることに成功し、うち1つが2017年12月31日に妻に胚移植されて妊娠、妻は2018年7月に男児を出産した。もう1つの胚は凍結保存され同センターに預けられた。
妻は2019年4月、病院の医師から電話で妊娠後の具合はどうかと尋ねられた。医師によると、センターに預けていた自分の胚が4月初めに移植され、妊娠に成功したという。混乱した妻が夫を問いつめると、夫は愛人を妻だと偽って保存していた胚を愛人に移植させたことを認めた。
この事件について報告を受けた保健省母子健康局のグエン・ドゥック・ビン局長は、同病院に対し、胚の保存や移植のプロセスについて精査し、報告するよう指示し、過誤があった場合は責任者を処分するよう求めた。
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