ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナムの優しさ「コメATM」世界各国から注目、インドに20台輸出へ

2020/04/21 05:08 JST配信
(C)Zing news
(C)Zing news 写真の拡大.

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により収入が減少し苦境に立たされている貧困世帯を支援するため、全国各地で次々に設置されている「自動コメ配り機(コメATM)」20台が、インドへ贈られる計画だ。

 コメATMのオーナーであるホアン・トゥアン・アインさんによると、コメATMが英国のロイター通信や米国のCNN、日本のNHKなど世界各国のマスメディアに取り上げられて以来、一部の国からコメATMについて問い合わせが相次いでいるという。他国に先駆けて、ある多国籍企業がアインさんに20台を発注し、インドに贈るのだという。

 16日には駐ベトナムのマレーシア商業参事官も、マレーシア国内でのコメATM導入のため、企業の誘致に向けてコメATMの視察に訪れたとのこと。アインさん自身もコメATMをカンボジアやタイに寄贈したいという意向を外務省に申し出たという。「ベトナムの製品で各国を支援すると同時に、ベトナム人のアイデア性と優しさを知ってもらえれば」とアインさん。

 アインさんが開発したコメATMはこれまでに国内各地でおよそ30台が設置され、運営は自治体に委ねられている。ホーチミン市タンフー区に設置された1号機は、これまでに30tのコメが「引き出された」。

 1台の製造に係る費用は2500万~3000万VND(約11万6000円~14万円)。アインさんは北部で100台を製造し南部へ持ち込むことを目標にしているが、現在は資材調達などの課題から1日の製造能力は5~10台という。

 一方で、最近ではハノイ市や北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市、南中部高原地方ダクラク省、南中部沿岸地方ダナン市などで、アインさんのコメATMから派生した他社製造のコメATMが相次いで設置されている。

 アインさんはこれまでにもホーチミン市クチ郡仮設病院、カンゾー郡病院、ホーチミン市パスツール研究所の検査室にカメラ付きインターホン数百台、公共サービス企業に手洗い洗剤数千本やマスクを寄贈している。

[Zing news 13:08 17/04/2020, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
世界で最も普及しているメッセージングサービス、Zaloが9位 (14:57)

 インターネット動向分析プラットフォーム「Cloudflare Radar」はこのほど、2025年の世界で最も普及しているメッセージングサービスのトップ10を発表した。同ランキングで、地場総合インターネットメディア運営大手

クアンガイ省:ズンクアット経済区でディーゼル油流出、魚大量死 (14:20)

 南中部地方クアンガイ省バントゥオン村(xa Van Tuong)にあるズンクアット経済区でディーゼル油の流出事故が発生した。この事故により、魚など水生生物の大量死が発生し、河川や養殖場が深刻な汚染を受けた。 ...

ビンEVタクシー、アプリ「MoMo」と決済・配車連携で提携 (13:42)

 地場コングロマリットビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製電気自動車(EV)・電動バイクを利用したレンタカー・タクシー会社で、配車サービス「サインSM」を展

ホーチミンのベンタイン市場で半世紀以上愛されるチェー店 (28日)

 チュオン・ティ・トゥエット・チンさん(女性・63歳)は、7~8歳のころからホーチミン市のベンタイン市場で母親のチェー(ベトナム風ぜんざい)の屋台を手伝っていた。そして、50年以上にわたり市場に身を置き、母...

ホーチミン市交通運輸大学、鉄道シミュレーター導入 国内の大学初 (13:10)

 交通運輸省傘下のホーチミン市交通運輸大学(UTH)はこのほど、鉄道シミュレーターを導入した。これは、高速鉄道の制御・運行をコンピューターシミュレーションでトレーニングする設備で、国内の大学では初の導入...

外国船舶の国内海上輸送、26年2月から規制強化 (13:07)

 ベトナム政府は、国内海上輸送に対する管理を強化し、外国船舶の参入を必要最小限に抑える方針を打ち出した。これを受け、建設省は通達第41号/2025/TT-BXDを公布し、外国船舶に対する国内海上輸送許可の権限、...

MILIZE、音声AI技術の地場ナミテックと戦略的提携を締結 (12:14)

 人工知能(AI)とフィンテックの株式会社MILIZE(東京都港区)は、ベトナムを拠点とする音声AI技術のイノベーターであるナミテック(NamiTech、ホーチミン市)との間で、日本の保険業界および銀行・金融サービス・保...

ホーチミン市のFDI流入が大幅増、25年は83.7億USD (6:18)

 旧ホーチミン市、旧ビンズオン省、旧バリア・ブンタウ省の3省・市が合併して誕生した新ホーチミン市では、2025年の海外直接投資(FDI)認可額が前年比+24.2%増の83億7000万USD(約1兆3000億円)へと大幅に増加する...

ビンG、南北高速鉄道プロジェクト投資撤退 重点分野に資源集中 (6:10)

 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)は25日、南北高速鉄道プロジェクトへの投資登録を撤回する文書を政府に提出した。  VIC傘下のビン

ベトナム在留邦人1万6636人で国別15位、前年比▲4.4%減 (5:33)

 日本の外務省が発表した海外在留邦人数調査統計の最新版によると、2025年10月1日時点におけるベトナム在留邦人数は前年比▲4.4%減の1万6636人で、国・地域別で15位となった。2025年のベトナム在留邦人数は、直...

「GiGOのたい焼き」、海外初出店 ホーチミンにグランドオープン (5:07)

 アミューズメント施設や飲食店施設の企画・運営を手掛ける株式会社GENDA GiGO Entertainment(東京都港区)の海外現地法人であるGiGOベトナム(GiGO VIETNAM、ホーチミン市)は25日、秋葉原や池袋などの日本国内で...

ホーチミン:新暦正月の花火、実施場所を市内6か所に拡大 (4:58)

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、2026年の新暦正月を祝う打ち上げ花火について、市内6か所で実施することを明らかにした。上空の高い位置と上空の低い位置で、それぞれ3か所ずつ花火を打ち上げる計画だ。 ...

ホーチミン:国内初のフォー博物館、1月15日オープン (4:44)

 ホーチミン市ベンタイン街区(旧1区の一部)のグエンタイホック(Nguyen Thai Hoc)通りとファムグーラオ(Pham Ngu Lao)通りの角地に、ベトナムを代表する料理であるフォーをテーマとした「フォー博物館(Pho Museum...

地場宝飾大手、U-22ベトナム代表キム監督に24K製メダル贈呈 (3:01)

 タイで開催された第33回東南アジア競技大会(SEA Games 33)で、U-22ベトナム代表を金メダルに導いたキム・サンシク監督は12月24日、宝飾品大手フーニュアン・ジュエリー[PNJ](Phu Nh

五十嵐冷蔵、ベトナム現地法人を設立 冷蔵倉庫新設も (2:25)

 冷蔵倉庫業や普通倉庫業、運輸業などを手掛ける五十嵐冷蔵株式会社(東京都港区)は2024年11月、南部地方タイニン省(旧ロンアン省)のロンハウ工業団地に、同社100%出資のベトナム現地法人を設立した。2025年12月...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved